情報発信を通じて、スキルアップとプロダクト開発に正のスパイラルを生み続けたい

PROFILE

加納 悠史

メールディーラー開発課

2016年入社。新卒での入社後、配配メールでの実装領域を担当。現在はメールディーラーの開発に従事しており、設計やオフショアチームとのやり取りを担当している。また開発業務以外では、社内文化の醸成や外部への技術情報発信にも力を入れている。PHPを中心としたエンジニアの技術コミュニティ「Web×PHPTechCafe」主催。

ラクスに入社を決めた理由、背景等を教えてください。

子どものころからパソコンに興味がありました。当時は珍しかったと記憶していますが、家にWindows98があったので、そのころ使っていたペットの動物がメールを配達してくれるメールクライアントのキャプチャをExcelに貼るなどして遊んでいました。小学生のころには本屋で買ったHTMLの入門書を見ながら、メモ帳で静的Webサイトを作成して公開していました。

大学進学時に自分の強みを生かした業種を選びたいと思い、それまで遊びでやっていた”パソコン”を仕事にしようと考え始めました。大阪での就職を考えていたので、就活時に関西の企業を中心に調べていたときに、上流工程からの設計にかかわることができる自社サービスを開発/運用している会社としてラクスを見つけることができたことがきっかけです。その後参加したインターンで感じた社員同士の風通しのよさが、入社の決め手になりました。

ご入社以降、これまでに加納さんが関わったプロダクトと、そこでの業務内容について教えていただけますでしょうか。

入社後3年間所属していた配配メールのチームでは、主にプログラムの実装を担当していました。数年前にメールディーラーチームに異動してからは、新機能の要件定義などの上流工程を担当しており、ビジネスサイドとの要求すり合わせをはじめとする他チームとの折衝を行っています。

設計業務と合わせてベトナムのオフショアチームとの調整業務も担当しています。遠隔地かつ言語が違うメンバとの業務は、お互いに認識を合わせていかに現状を共有できるかが重要だと考えているため、オフショア先のメンバには単純な業務の指示だけではなく、業務の目的やその背景を伝えることで自発的に動くことができるよう環境を整えることを重視しています。

また、開発業務の傍ら、社内で勉強会開催や外部技術イベントへの登壇支援などを行うなどの社内カルチャーの醸成や、大阪開発チームのメイン技術スタックであるPHPを中心とした社外向けコミュニティの運営などにも注力しています。

日々の業務の流れを教えてください。

リリースは3か月ごとに行い、機能ごとに要件定義~開発作業を行います。オフショアチームには実装だけでなく設計やテストなど幅広い業務を依頼するため、これら業務の依頼や納期の調整、認識齟齬が発生しそうな場合は設計者とオフショアチームの間に入っての交渉などを行います。また、国内のチーム自体は1週間サイクルで業務を区切って計画するスタイルを取り入れており、一週間ごとに業務内容を振り返って改善を行いながら開発を進めています。

現在の業務の中で特にやりがいを感じていることは?

自社サービスの開発なので、開発のメインは既存サービスへの新機能追加です。自身がユーザの課題を想像しながら設計した機能がリリースされ、実際に使いやすいといった声を聴くと嬉しく感じます。

また、ラクスではメンバの意見を聞いてアクションを起こせる文化が存在するため、チームでの運用や開発方法などで感じた課題を解決し、改善されたことを感じるときにもやりがいを感じます。

自社サービスならではの裁量権の多さや自由さに加えて、ラクス独自のチャレンジを受け入れる文化がこれらの後押しをしてくれています。

加納さんは関西開発組織で情報発信のけん引役のような存在ですが、どんな活動をされているかご紹介いただけますか?

社内では、毎月開催しているお酒を飲みながら行うゆるい勉強会である「ビアバッシュ」の実行委員をしています。また、外部の技術イベントに登壇し、社内で蓄積された技術的ノウハウや自身が学習した知識の発信、ならびに外部イベントへの登壇を希望する社内メンバのサポートなどを行っています。ここ数年は「Web×PHPTechCafe」というPHPを中心とした技術コミュニティを立ち上げ、月一回のオンラインイベントを主催しています。

そのモチベーションはどんなところにあるのでしょうか?

実は、かなり不純なモチベーションです(笑)

正直に言うと、私は勉強が好きではありません。しかし、残念なことにエンジニアは生涯学習が必要な職業です。そのため自身がエンジニアとしてあるためには、いかに楽をして学習を続けられるかがポイントだと考えています。

一人で勉強をしていても辛いままなので、周りを巻き込んで一緒にステップアップする環境を整えたい、相互のアウトプットとインプットを行うことでコストをかけずに学習を続けたいとの思いがこれら活動のモチベーションになっています。また、周囲を巻き込むことで、一人だけが学習を行い他のメンバと話が合わなくなるようなこともなくなり、組織全体のスキルアップを狙うことができます。

自分が楽をして学習でき、周りを巻き込みながら持続可能な学習を行う手段として、情報発信を伴う学習が最適解だと考えています。

ご自身の今後の目標を教えてください。

開発業務において、新しいことにどんどんチャレンジしたいと考えています。

今かかわっているサービスは20年以上保守とメンテナンスを続けてきたサービスですので、まだまだ多くの技術的課題を抱えています。これらの課題をビジネスサイドからの要求を満たしながら、新しい知識や手法も取り入れつつチームで解決していければと思います。

また、情報発信を通じて自身のスキルアップを行い、得た知識をプロダクトへ還元できる存在にもなりたいと考えています。

技術イベントへ参加して得た知識を応用してプロダクトで新しいことを試し、その内容を今度は自分が技術イベントで広めることによりさらに洗練された情報や人が集まる…といった正のスパイラルができることを期待しているので、社内メンバにもっと外部イベントへの参加を促していきたいです。

オフタイムはどう過ごされていますか?

前述したWeb×PHPTechCafeの資料作成だったり、登壇資料を作ったりしていることが多いですね。もしくは何かを便利にするプログラムやシステムを作成することもあります。

定期的にウォッチしたいサイトの監視ツールや、面倒な確認作業の自動化プログラムとか…基本的に定型作業をコツコツやるのが好きではないので、私生活でもそのような作業は自動化や簡略化をしたくなってしまいます。

最近、部屋に観葉植物を飾ることに凝っているのですが、水やりの後処理が面倒なので全植物の水受け皿をパイプでつなぎ、水やり後の水が一か所に集まるようにしました。

あとは自動で水やりもできるようにしたいのですが、水のやり過ぎによる根腐れの可能性などを考えると、水分センサで土壌の水分量を調節する必要があり、難しいですね(笑)

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