お客様に満足いただける体験をデザインしたい

PROFILE

高橋 夢菜

プロダクトデザイン課

美術大学でのグラフィックデザイン学習後、グラフィックデザイナーや製造業の企画営業を経験。スタートアップでBtoCアプリ1年、BtoB SaaS 2年を経て、2021年11月にラクスに入社し、楽楽明細・楽楽電子保存のUIデザインを担当。

高橋さんはこれまでいろいろなジャンルのデザインを経験されていますが、ラクスに入社されるまでの経緯を教えていただけますか?

私は新卒ではグラフィックデザイナーとしてキャリアをスタートして、アパレルブランドのグラフィックデザインやイベントのポスター、エディトリアルデザインを手掛けてきました。でも、デザインが良かったのか悪かったのかのフィードバックが得られず、物足りないなと思うことが多かったんです。

Tシャツのグラフィックデザイナーをしていた時に転機があって、自分の描いたイラストのTシャツの売上がよかったことを営業の方に教えていただいた時に大きな達成感を感じられました。この経験から、自分には売上に直結する仕事に適性があると考えて営業職に転職しました。
3年ほど働いてデザイナーに戻ることを検討していた時、UIデザイナーという職種を知りました。UIデザイナーは製品そのもののデザインができるので、自分の得意なデザインが売上に直接貢献できると感じ、キャリアチェンジをしました。

前職でBtoB SaaSのUIデザインを経験しましたが、顧客の業務課題を解決する製品を作る面白さを感じました。これまで小規模のスタートアップで1人でデザインを担当していたのですが、規模の大きい会社で働いてみたいと思うようになりました。ラクスへの入社の決め手は、複数のサービスがあるので色々な経験ができそうなこと、さまざまな関係者と連携しながらプロダクトを開発するので、より多角的な視点でデザインへのフィードバックをもらえスキルアップが出来そうな環境だと思ったことです。

現在の仕事はどのように進めているんですか?

楽楽明細と楽楽電子保存というサービスのUIデザインを担当しています。

楽楽明細と楽楽電子保存は、3ヶ月毎のサイクルで新しいバージョンをリリースしています。まず、製品企画チームとPdMが連携し、進行する開発アイテムを定義します。次に、要求仕様書や要件定義書を基に、デザイナーチームがワイヤーフレームやプロトタイプの制作を進めます。

画面設計のプロセスでは、お客様が業務をより効率的に実施できるようなインターフェースの提供はもちろんですが、お客様にスピード感をもって機能を提供できることも重視しています。これらの点に関して、PdMやバックエンド、フロントエンドエンジニアとしっかり議論を行い、仕様を決めていきます。最終的な仕様を開発チームとの間で合意した後、製品企画やカスタマーサクセスチームとともに、デザインと仕様の総合的なレビューを実施します。

ラクスのデザイナーとしてのやりがいは何ですか?

ラクスで感じるやりがいの中で最も大きいのが、多くのお客様に利用されている製品の開発に携われることです。一つのデザインで多くのお客様の業務課題解決に貢献することができますし、小さな変更であっても大きなインパクトがあります。それだけに、ご満足いただけた時の喜びは大きいですね。先日も経理の方から、新規開発した画面がシンプルで使いやすいというフィードバックをいただきました。今後も関係性を深めて、声をお聞きする機会を増やしていきたいです。

またバックオフィス領域の製品は複雑で機能も多くなりがちです。お客様が目的を効果的に達成できるようなデザインにすること、情報やタスクの流れを効率的に構築すること、そして最終的にお客様が満足する体験を提供することは、難しいけれどやりがいを感じます。

例えば2023年10月からはインボイス制度への対応が始まりますが、複雑で分かりにくい制度を適切にデザインに反映しないといけません。事業者登録番号のチェック機能のデザインを行ったのですが、UIとして使い勝手が良いだけでは不十分で、国税庁が提供する適格請求書発行事業者公表システムWeb-APIの仕様の把握や、表示されるチェック結果のリアルタイム性なども考えて、満足いただける画面を提供する必要があります。こういった制度の特長を理解し、お客様に分かりやすいデザインを実現することも私たちの役割として大切だと感じています。

あとは、デザイン組織内での勉強会や資格の勉強など、メンバーとの連携を深めながら、共に成長できる環境が整っているのも大きな魅力だと思います。

高橋さんの今後の目標を教えてください。

私のこれからの目標は、実際の業務で役立つ知識を増やすことと、チームでの働きやすさを追求することです。

BtoB SaaSのUIデザインをするうえで、プロダクトに関連する業務領域の知識が不可欠です。ラクスでデザイナーとして働くようになってから、お客様のペインを理解するには業務に関する情報を「ざっくりと知っている」くらいの理解度では十分ではなく、実際に業務に近しいことを体験するくらいの事をしないと、ダメだなと思うことがよくありました。

例えば、顧客の業務への解像度が粗いためにエンジニアが作成した仕様が顧客の業務要件を満たしているのかどうかが判断ができなかったり、せっかくお客様の話を聞ける機会があっても、知識が浅いためお客様の課題が理解できない事がありました。

そこで最近、経理業務を実地で見学する取り組みを行っています。簿記の知識を身に着けたうえで2日間経理のルーチンワークに同席し、その録画内容を見返したりして経理の方の業務理解を深めました。この時は開発アイテムを策定するPdMも同席していたので、開発チームと共に業務理解を深める良い機会になったと思います。

先程もお話しましたが、楽楽明細のデザインチームはドメイン知識を身につける取り組みの一つとして、簿記三級の勉強に取り組んでおり、私も無事合格できました!楽楽明細は先日「入金管理オプション」をリリースしたばかりです。これは経理の方が取引先などから入金されたかどうかの確認作業を効率的にチェックできるオプション機能なのですが、今後も継続して機能開発をしていくため、簿記で得た知識が機能開発に活かせると考えています。他にも必要なことがあれば学んでいくつもりです。

私のチームはデザイナーが自分を含め3人いるのですが、新人が入社した際の受け入れ体制が十分でない状況です。これを改善し、新しい方が入られた時にスムーズに業務に取り組める環境の整備を進めていきたいです。

オフタイムはどう過ごされていますか?

オフタイムは、3ヶ月前から始めたジムの筋トレに励んでいます。パーソナルトレーニングで姿勢改善から少しずつ進めており、理想は腹筋をしっかり割ることです。また、アットホームな雰囲気のテニススクールで楽しく運動をしています。帰宅後は、私の可愛い猫、おいもちゃんとのふれあいで1日の疲れをリフレッシュしています。

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