技術力を高めて積極的に改善し、顧客満足を実現したい

PROFILE

廣部 知生

メールディーラー開発課

2021年新卒入社後、メールディーラーの開発業務に携わる。これまで主に設計や実装のほか、要件定義などの上流工程を担当してきた。外部技術イベントにも積極的に登壇しており、PHPerKaigiやPHPConferenceへの登壇も経験した。休日はゲームで楽しむほか、技術書の読書やプログラミングをして過ごしている。

廣部さんがラクスに入社したきっかけを教えてください。

小学校高学年から中学生の頃にパソコンを触り始めており、そのままプログラミングをはじめとしたIT全般に興味を持ちました。大学も情報系の学部に進学でき、就活も当然といった感じでIT系の会社に絞っていました。
また生まれも育ちも関西圏なこともあり、あまり地理的な環境を変えずに就職したいという思いがあったため、特に関西圏のIT企業への就職を考えていました。
そんな中、リクルートサイト経由で、育成リクルーティング(現インターンシップ)というイベントに誘ってもらいました。インターンシップで出会ったメンターの人柄と、社風に惹かれて入社しました。

廣部さんが現在関わっているプロダクトや、そこでの仕事内容について教えていただけますか?

私はメールディーラーという、メール共有システムの開発に携わっています。入社後最初の2年は実装やテストなど下流工程だけでなく、上流工程の要件定義まで幅広く担当していました。現在は実装や設計に専念していますが、今後は上流工程や、新たにサポートも担当する予定です。

また、チーム内での改善活動も継続的に行っています。メールディーラーは弊社で一番古いプロダクトであり、20年以上の歴史があります。それだけお客様から受け入れられているということなのですが、20年もの歴史があると、陳腐化した設計やレガシーコードが多くあり、技術的負債が積み上がっている状態です。
技術的負債が多いと開発者体験が悪くなりますので、そういった技術的負債を少しずつでも返済していき、自分が、ひいては課全体が働きやすい開発環境になるようにと思い、改善活動を続けています。

また、チーム内にとどまらず技術推進プロジェクトにも参加しています。技術推進プロジェクトとは、現在社内で利用していない技術要素を先行検証し、将来的な要求に迅速に応えられるようにする部署横断の取り組みです。毎年新しいテーマを取り上げており、今年度はDB暗号化について調査・検証を行いました。

様々な取り組みを行っているんですね!取り組んだ中で印象に残っている課題や取り組みはありますか?

登壇活動でもよくネタにしているのですが、メールディーラーはアーキテクチャ自体が古いため、現在では採択しないであろう設計思想で書かれたコードも残っています。
一方でメールディーラーは新機能開発を積極的に行っているため、リファクタリングとのバランスが難しい面があります。そこで、新しい設計の利点も十分に活かしきれないということがありました。
そこで、技術的負債のスパイラルから少しでも脱却するために、自分が課題を感じた箇所を積極的にチーム内に共有し、共感を得られたら一歩でも改善を進めることで開発者体験を良くするための活動を行っています。

どんな点にやりがいを感じますか?

設計が奥深く面白いですね。じっくり考えて、拡張性も保守性も高くて良いと思って設計したのに、機能追加や仕様変更があると思っても見ないところで修正が困難になったりします。
こういった内部品質に関わる部分は、直ちにお客様に影響を与えるというわけではないのですが、機能実装が遅れたり、不具合が発生する可能性があるなど、長期的に見れば顧客満足に悪い影響をもたらします。
そういったことを避けるために、きちんと保守性や変更容易性を考えて実装を進めていくのは、技術力の向上と顧客満足につながるので、やりがいを感じます。

普段の仕事の流れを教えてください。

リリースは3か月ごとに行い、機能ごとに要件定義〜開発作業を行います。
私は現在は下流工程を担当しているので、上流担当の方が作られた要件定義書を元に概要設計を作ったり、実装を行います。メールディーラーの開発にはラクスベトナムも関わっているので、ラクスベトナムのエンジニアが行った概要設計や実装のレビューも行います。

ご自身の今後の目標を教えてください。

再び要件定義といった上流工程や、サポートにも関わる予定なので、開発プロセス全体を見て活躍できる人材になることを目標としています!

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