オンプレの運用負荷軽減を進め、新しい技術要素を取り込む

PROFILE

佐藤弘一

大阪インフラ開発課 課長

理系大学を卒業後、独立系SIer約10年、ユーザ系SIer約10年勤務。インフラ畑でサーバ、ネットワーク、セキュリティシステムの構築~移行、運用と一連の業務にPL,PMの立場で携わってきた。2018年ラクス入社後は経験を活かし、成長過程のインフラ整備を進めながら、複数サービスのインフラ管理運用部門の責任者を務めている。

佐藤さんはSIerでのご経験が長いですが、元々エンジニアを志していたのでしょうか?

はい。昔からMacが好きで、理系大学を選んだ理由もちょっとミーハーですが、アメリカのスタートアップ起業家に憧れてエンジニアになろうと思ったからなんです。最初の独立系SIerに入社した後、設計から構築、運用まで広く経験できたのは良い経験です。汎用機やUNIXなどの案件の中で、ネットワーク設計、構築、DB、ストレージも幅広く関わりました。その後、地元のユーザ系SIerに移って10年インフラを経験したのですが、大阪に転居するタイミングがあり転職することにしました。

ラクスに入社を決めた理由、背景等を教えてください。

成長段階にある企業であったことと、入社時お会いした方に魅力を感じたことです。インフラ領域での技術面や体制面での課題、悩ましいところなどについて意気投合しました。

「コンピュータでみんなを楽にする」というのが私がITの仕事を選んだ動機だったのですが、それがラクスが掲げているミッションとかぶったこともラクスに好感をもったポイントです。

佐藤さんご自身の管掌範囲や役割を教えてください。

メールディーラー、チャットディーラー、配配メール、クルメルの4つのサービスのインフラ責任者をしています。その4サービスについて、Web系サービスとメール配信サービスの2チームでサービス運用を行い、両チームを技術面からサポートする技術横断チームの3チーム構成でサービス提供を行っています。チーム/メンバーから上がってくるサービスの課題の対応や組織マネジメントの業務を日々行っています。

チーム/メンバーの日々の業務の流れを教えてください。

チーム/メンバーの仕事としては、各サービスにおいて発生する、システムの運用業務(定期的なオペレーションや監視、仮想基盤などのインフラ設備の運用管理)に加え、他部門からの本番システムへの依頼対応や自動化などの業務改善、新規機能におけるインフラの設計実装を行います。本番環境を扱う唯一の部門なので、検証やレビューを行いサービス品質を高める努力を行っています。

求められる知識・スキル・心得等を教えてください。

ラクスのサービスはオープンソースソフトウェアを使っている部分が多いので、自分で調査や検証をやりながら理解していくことに面白みを感じてくれる人は向いてると思います。またチームでサービスの面倒を見ていることと開発部門やカスタマサポートと仕事を進めていきますので、個人のスキルアップも大切ですが、チームワーク、コミュニケーションも大切に考えられる人がいいと思います。

佐藤さんは、どんな時に仕事のやりがいを感じますか?

単純ですけど、自分がやったことがほかの人の役に立ったり、チームやメンバーがカスタマーサクセスや開発チームなど、他部門の方に褒められたりするとやりがいというか、我がことのようになんか嬉しいです。

会社が成長している=サービスが世の中に受け入れられていることなので、会社としてのラクスの成長はやりがいになります。あと、仕事において新しい技術や考えに触れたりしたときは、エンジニアとしての面白みを感じます。

チームの課題と展望を教えてください。

課題としては、オンプレ運用のため自社で基盤管理することで品質のコントロールやコストメリットがある半面、自社で運用している分、障害対応、調査を自力で行う難しさがあります。また、古くからラクスを支えているサービスを担当しているのでシステム構成が古くなってきており、新しい技術への取り組みが後回しになり気味です。

そこで今後の取り組みとして、オンプレ運用の負荷軽減(コード化、自動化の取り組み)を進めています。そして現状の運用負担を軽減して、新しいものに触れる機会や余裕を作っていきたいです。最近はコンテナ化の勉強中。今後もクラウドは必要に応じて活用していく予定です。既存サービスを一気にコンテナ化することは負担が大きいのが現実ですが、今後の新規サービスについては原価次第でAmazon EKSなどで運用検討するケースがあるかもしれません。

どんな人・文化・環境ですか?

先にも書きましたが、オープンソースソフトウェアを使ってサービス提供しているので、調査検証を自身で行うのでまじめな人が多いです。ラクス自体大人しく、親切な方が多いと感じていますが、インフラも同じような雰囲気です。

入社いただいた後は、オンボーディングとして各サービス説明を2週間ほど行いながら、他部門からの依頼対応を徐々に行い、仕事の理解、サービス理解を進めていきます。

キャリアパスには、マネジメントコースとスペシャリストコースがあります。マネジメントコースであれば管理職へとステップアップしていきます。管理職に近づくにつれて、部門収支管理やピープルマネジメントなどを行えるようになっていきます。スペシャリストコースであれば、プロジェクトの完了率、納期・品質マネジメントを目標に持ち、裁量のもと技術力でチームをリードしていただきます。EKS等、ラクスにとって新しい技術スタックへの移行も担っていただければと思います。

働いている人のバックボーンとしては、SIや事業会社のインフラ運用をしていた人が多いです。新卒も1/4~1/3程度占めています。

どのような成長機会がありますか?

会社自体が成長段階にあり、組織もシステムも変化の時期の真っただ中ですので、自身の考えや技術を生かす機会が多分にあると思います。その中で、自身の技術理解を深めるとともに、自身の考えの実現に向けて現状把握、計画化、実行する力が養えると考えます。また、成長段階ゆえに、新しいものと古いものが混在しているので学べる部分は多いと思います。

日々インフラと向き合われている佐藤さんですが、オフタイムはどのように過ごされていますか?

ランニング、読書、プログラミングなどで過ごしていることが多いです。

ランニングは20年くらい続けていて、週1回15kmくらい走ります。読書は小説が好きで、村上春樹、司馬遼太郎は読破したのではないかと思います。池波正太郎も好きですね。他に最近読んで面白かったのはユヴァル・ノア・ハラリ「サピエンス全史」と「ホモ・デウス」です。プログラミングはSmalltalkで遊んでいて、昔からの経験を忘れないように続けています。歴史の長い言語ですが、実行環境なども進化し続けているのを感じます。

ラクスに入るまでは仕事が中心の生活でしたが、入社以降は自分、家族のために使える時間も確保できるようになりました。

Back to list