技術力と品質でグローバル開発を支える自立した開発組織を作りたい

PROFILE

小川 崇

Rakus Vietnam CO., LTD ブランチマネージャー

前職であるIT関連企業のベトナム拠点で15年間、開発管理に関わる。2021年ラクスに入社し、現在はラクスベトナムの拠点の一つ「RV1」責任者として組織運営全般に関わっている。

まずは小川さんのご経歴について教えてください。

前職は25年間働いていて、初転職したラクスで2年経ちました。前職はIT関連企業で、10年間は日本でベトナムの子会社にオフショア開発を発注する立場でした。ベトナム人社員との協業体験をきっかけにべトナム移住を決め、希望が叶いベトナム子会社に転籍。ベトナムで主に開発管理の仕事を15年間仕事させて頂きました。

オフタイムはどのように過ごされていますか?

家族と一緒に過ごす事が多いですね。私の妻はベトナム人で、中学生と小学生の子供がいます。子供達は、インターナショナル校に通っているのですが、大きくなった時に私と日本語で話せなくなると困るなと思い、土曜日は日本人補習校に通わせています。土曜日はその送迎をしたり、平日夜は宿題を見てあげたり、という感じです。日曜日は、私の妻の父、母、姉妹たちやその家族と集まってのんびり過ごしたり、子供達の友達の家族と一緒に出かけたりしています。ベトナム人の親御さんはとても教育熱心で、子供達の進路や指導方針など、参考にさせて頂いています!

小川さんの役割や業務内容を教えてください。

ラクスベトナムはホーチミンに2拠点あり、通称RV1、RV2と呼ばれています。私はRV1の拠点の方の責任者をさせて頂いています。私のミッションは、RV1の組織の拡大、開発力の底上げという、二軸での組織強化となります。業務内容は、組織運営全般で、採用・人事・開発管理・ラクス本社とのコミュニケーション等々、様々な事を実施させて頂いています。

ラクスベトナムはRV1・RV2とありますが、それぞれどのようなサービスや領域をしているのか教えていただけますか?

RV1は「楽楽精算」「楽楽明細」「楽楽販売」「配配メール」を、RV2は「楽楽明細」「メールディーラー」の開発の一部を担当しています。ラクスの主要サービスのほぼ全てですね。各サービスで違いはあるものの、開発工数の約3割から4割をRV側で担当している形です。

RVの開発チームは拡大を続けていますが、その背景を教えてください。

ラクスの各サービスが成長し続けており、サービス拡充のための開発力をどんどん高めていきたい状況になっています。一方、RVメンバーは以前は実装をメインに担当していましたが、実力アップに伴い実装だけでなく設計やテストにも領域を広げる事ができています。ラクス本社のベトナムでの開発力向上への期待は大きく、それにRV側は応える形で、拡大を続けることができています。

日本とはどのように連携しながら開発を進めているのでしょうか?

日本で開発要求事項を取りまとめRVに伝達し、RVで設計、実装、テストを担当しています。コミュニケーションは資料・会議ともに日本語で行われ、RVの通訳・翻訳の専門者がベトナム語に通訳・翻訳して、RVメンバーに伝達されます。また、日本側にベトナム人ブリッジSEが居て、進捗フォロー、分かりにくい要求事項のフォローなどをRVメンバーと直接実施してもらったり、思い違いなどが出来る限り少なくなるように進めています。

日本とRVの連携の特徴として、日本とベトナムがワンチームという意識が高いと聞きます。具体的に連携する際、どのようなことを重視されているのでしょうか?

日本、RVともに、1人1人のメンバーを知り、尊重し合うという事を重視しています。例えば、日本側とベトナム側のメンバーが定期的に出張をしあい、仕事を一緒にしつつ1on1や懇親会でコミュニケーションを取っています。日本側のメンバーがベトナムに出張した際は、社員旅行や年次パーティなどのRV側のイベントにも積極的に参加して、コミュニケーションを深め、親近感がすごく高まりますね。

また依頼に対して、しっかり実施してもらった事に関しては、お互いに感謝をし合う事を実践しています。感謝する事で、良い行動がさらに推奨される事が狙いです。
またミスに関しては、ミスを悪い事とあげつらうのではなく、改善の機会として捉える様にお互いに気を付けています。罪を憎んで人を憎まず、みたいな(笑)

一緒に働いている開発チームについて、小川さんから見た印象を教えてください。

RVメンバーは、協力的な人が多く、改善したい、スキルアップしたい、日本側の期待にもっと応えたいという、成長意欲のある人たちです。採用の際もそこを重視しています。
私からの改善提案も真摯に聞いてくれるし、逆に私が気づかなかった視点などで意見も積極的に言ってくれるので、非常にやりやすく、本当にありがたいです。

オンオフの切り替えもうまいですね。火曜日と木曜日はバトミントンサークルとサッカーサークルを会社で実施しているのですが、結構みんな定時に切り上げられる様に計画的に仕事し、時間を作って参加しています。

社員同士は仲間意識が強く、家族ぐるみでとても仲が良いです。また、RVの新入社員や、日本からの出張者を含め、新しくRVに来てくれた人に対してはメンバー全員で大歓迎してくれます。

今後取り組みたい課題について教えてください。

これまでは、日本側の技術ソリューション(※)に従って、RVで実装工程の実施がメインでした。今後は、RVの成長に伴い、日本とベトナムが一体となったグローバル開発が期待されています。具体的には、技術ソリューションも含めてRVがより自律的に解決できるようになり、拡大した設計、テスト工程に関しても、日本側のレビューや再テストなく、品質確保できる様になりたいと考えています。
私はマネージメント側を強みにしているので、ぜひ技術力を持った方に入社して貰い、私や日本側と協力しながら、RVメンバーの技術力や品質確保力を更に向上していければ、とても嬉しいですね。
今後も、現サービスの拡充や、新規サービスの開発予定もあり、技術力を持った方がRVにいてくれる事のプレゼンスは、どんどん高まっていくと思います。

※技術ソリューション:要求事項(機能要件、非機能要件)を実現するために、どの技術を採用すればよいかの解決策

どんな開発組織に成長させていきたいですか?

日本側に頼らなくてもやっていける、技術・品質的に自立した開発組織にしていきたいですね。今の組織には、技術力、品質を確保する仕組みと運用がまだまだ不足していると考えています。その仕組みをRVメンバー、日本側のメンバーも巻き込んで作っていき、具体的な数値をゴールに据えて、みんなでPDCAを回しながら実現していきたいと思っています。

小川さんが仕事を進めるうえで大事にされていることを教えてください。

私自身は、関係者に貢献し、喜ばれる事にやりがいを感じるタイプの人間の様です。このため日本側もベトナム側も喜べるように、WinWinになる事を大事に仕事を進めています。

RVメンバーは、上述の様に成長意欲がある人ばかりなので、RVのPMや日本とも協力しながら、各メンバーの目指す方向で1歩先の仕事にトライできる環境を作れる様に心がけています。メンバーも達成感があり嬉しいですし、成長すればRVとしても日本としても嬉しいですね。

また、コミュニケーションも大事にしています。日本もベトナムもハイコンテクストなので、会議の時などに時々、お互いの要求が間接的な表現となり、はっきりと伝わってないときがあります。そう感じた時は、私の方で整理し直接的な表現に言い直したりして、ギャップを生じさせない様に配慮しています。1つ1つのギャップは小さいですが、それが積み重なると組織間の大きな問題になったりするので、早期に対処しています。

ラクスベトナムで働くやりがいは何ですか?

ラクス本社の開発チームの全面的なバックアップの元、成長意欲のあり若く勢いのあるRVメンバーと共に成長して行ける事です。また、1つのサービスだけではなく、複数の主要サービスを見ることができ、自分がラクスに貢献している事を実感する事ができます。日本に出張などで一時帰国した時などは、ラクス本社の開発チームの皆さんが温かく迎え入れてくれるのも、非常に嬉しいです。

RVに興味がある方へのメッセージをお願いします!

ベトナムは、住むには非常に良い国で、日用品の物価は日本の3割位。安全で、気候も温かく、若くエネルギーにあふれている国です。日本の物品や日本食の店もかなりあり、海外の中では、日本人にとって余り不自由がなく過ごせる国だと感じています。海外未経験の方でも、ぜひRVに興味を持った方には、応募して貰えると嬉しいです。また、既にベトナム在住の方で、より深くベトナム人メンバーに関わりながら、共に成長したいという方にも、ぜひ応募して欲しいと思っています。

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