人もプロダクトも継続成長する「攻めの開発組織」を推進

PROFILE

間澤 創

東京開発統括部 統括部長

20代はSIerで銀行系システムや大企業向けシステムの開発に携わり、30代ではBtoC向けベンチャー企業でWebアプリ開発、モバイルアプリ開発、ゲーム開発を経験し、前職の外資系SaaS企業を経て2018年にラクスへ入社。主には主力サービスの製品開発の責任者、プロジェクトマネジメント、エンジニアリングマネージャの役割を担ってきた。現在は楽楽精算、楽楽明細、楽楽勤怠の3サービスを統括し、既存サービスと新規サービスの両面でのバランスを取った攻めの開発組織を推進。

東京開発統括部は、どのような部門かご紹介いただけますでしょうか。

製品ごとの3つの開発部、8つの課、80名を超えるエンジニアで構成され、以下の異なるフェーズのサービス開発をしています。

楽楽精算(拡大期):ARR100億円を目指す大規模開発組織で開発内の分業が進んでいます。

楽楽明細(成長期):ARR数十億の次世代主力サービスで成長率は社内でTOPであり新機能開発が盛んです。

楽楽勤怠(立ち上げ期):2020年リリースした新サービスで売上も機能もどんどん高みを目指していく立ち上げフェーズ進行形です。

上記の拡大期、成長期、立ち上げ期といった複数の異なるフェーズの製品開発を行っているため、ひとりひとりのエンジニアのこれまでのご経験や得意分野でマッチするポジションを用意し易いです。入社後においても状況により本人希望や再選択できる可能性も大いにあります。ローテーションしながら様々な経験を積むことができますし、キャリアパスの中で本人志向に変化があったり、さらなる成長を求められたときに多くの役割を提示できる機会があります。また、一定の成果を出している製品が多いため安定性がありつつも、前述したようなキャリアの選択性や柔軟性が確保されているので心理的安全性を確保しやすく、どっぷりとエンジニアリングに打ち込むことができます。

東京開発統括部の開発体制について教えてください

基本的にはほぼ全員が正社員で担当する製品をチームで開発しています。一部はベトナムの子会社で開発する案件もありますが、企業体としては実質同じものとなるため一体となった体制となっています。

楽楽精算の例では、ビジネスサイドから出てくる要求をプロダクトマネージャ(PdM)が分析と仕様化を行い、開発のプロジェクトマネージャとエンジニアへ連携して要件定義、設計、実装、テストへと進めます。QAとアプリケーション運用については開発内に専任チームがいるため、エンジニアは純粋な開発に集中しやすい環境を整えています。

それ以外のサービスの特性としては、楽楽明細は扱う機能を増やしているためチーム数が比較的多く機能ごとに担当分けをしています。また、楽楽勤怠は新しいサービスでモダン開発手法を取り入れています。フロントエンドとサーバーサイドは完全に分かれて分業をしています。いずれの組織も楽楽精算のように基本として役割を分けつつも、できる方についてはフルスタックな手法も取り入れながら効率よく開発を進めています。

間澤さんのラクスへの入社の決め手を教えてください

入社前にお話を聞いていて右肩上がりで成長している優良企業だなと思いました。IR資料を見て実際にも事業は順調で安心できそうな企業ではありました。

一方で、組織が大きくなっていく際のエンジニア自身の成長や育成への課題、時の経過とともに製品の規模が大きくなっていく際に表出する古い仕組みとの共存やリファクタリング(内部刷新)の必要性、新規サービスの立ち上げなど攻めるべきものも多く存在していて面白そうな企業だなとも思いました。知っている企業ではあったのですが、会ってみて理解が深まり本当によかったです。役員でCTOの公手さん(現在の上司)や他の役員の方も皆さん話しやすい方ばかりで、安心して入社を決めることができました。

入社後、ラクスの開発についてどのような印象を持ちましたか?

1つは「製品開発の手法や方針を自分たちで決定してドライブしている」ということ。もちろん会社の大方針はありますが、具体的な進め方は委ねられています。例えば多くのお客様のための製品ですので、顧客ごとのカスタマイズはせず多くのお客様の役に立つものを作る選択をしますし、役員陣の多くは開発経験者であり相互の理解や説明がとても早く済むので、開発に集中することができます。

もう一つは「人を大事にしている」ということ。一つの製品を沢山の人達で開発しているのでチームワークとコミュニケーションはとても重要になります。その場合、お互いの役割や考えを尊重しながら進めないとうまくいかないので、人を大事にする文化は有効に働きます。ラクスはどんな人が多いかと聞かれる事が多いのですが、人を大事にする「誠実な人」たちですとお答えしています。

仕事の上で大事にされていることはありますか?

「人を大事にしている」というところから、1on1で意見を聞いたり、サーベイ(調査やアンケート)でフィードバックを得て状況や状態を知ることに重きをおいています。
何に満足をしていて、何に不満や気になる事があるのか、お話を聞いていてもっとできそうだな、と感じることがあるので一緒に解決したり、より期待する役割をお願いしたり、「相互理解」からの行動に重きをおいています。この中からマネジメントが解決すること、さらに高みを目指すこと、やるべきことがたくさん出てくるので貴重なヒントを頂いています。

特に楽楽精算はメインの担当なので全員と話すようにしています。楽楽精算だけでもエンジニアは40名を超えているのと、直接の上司ともお話をされるでしょうから頻度とタイミングの間隔は人によってはまちまちです。例えば数ヶ月に1度の間隔ですとこんなに成長されているんだなという新鮮な感覚にもなりやすいですし、課題感が強い方は週に1度行ってスピーディーに話していくこともあります。何かあったらいつでも聞いてくださいね、だと一般的には何も言ってこない方が殆どではあるので、どれくらいの頻度で話すと良さそうですか?と要望を聞くこともあります。

コミュニケーションを重視されているのですね。

実際に開発をしている主役はエンジニアの皆さんですし、事実もまた皆さんが持っているので、なぜそう思ったのかという背景から理解することが重要です。また、エンジニアは話すのが少し苦手という方もいるかと思います。普段難しい仕事をしているので考えることが広かったり多かったりする中でも正確には伝えたいので的を得た表現をすることがなかなか難しいというのはエンジニア同士ですと共感できます。しっかりと時間を取ってゆったりお話をするのが良いかなと思っています。私が見えていないものを詳細に教えていただくということと、私から見てこう見えています、という平等な意見交換もすべきと思っています。加えて、普段の活躍に対しての感謝をお伝えする場でもあります。

間澤さんの考える、ラクスでの働きがいはどんなところでしょうか。

ラクスには自己実現したい人、成長したい人が集まっています。組織文化として人を大事にしていて、自己実現や成長を応援し、サポートしあう文化があります。そのため必然的にチームワークが良い組織になっています。成長にはチームワークだけでなくスピードや効率も大事で、オフィスで場を同じにして集中と協力をもってひとつひとつの仕事を終わらせてしまう、しっかりと連携して学びあっていく方がストレスが無いことがわかりました。今できないことをやっていく、お互いに成長していく、未来を見ていくためにしっかりと組織内、組織間で連携して仕事を進めています。

その一方で働きやすさは確保されていて、時差出勤制度、時間単位休暇、シックリーブ(病気の場合の休暇)などの制度があり、勤務実態としては残業13時間以内、有給休暇90%消化となっています。

働きやすさと言えば、間澤さんご自身はオフタイムにどのような過ごし方をされてますか?

中学生と小学生の子供がおりまして、子育ては少しは楽になってきましたが、学校行事や部活などがたくさんあるので家族みんなで見にいったり、勉強の様子をみたり、まだまだ子供や家族中心の生活が続いています。会社は休みやすいので季節ごとに旅行に行って、テニスや登山やスキーをしたり、自然を楽しんだりすることが多いです。時間休をとって子供の送迎をすることもあり、思いとしては家族優先としつつも仕事と家族のバランスを重視しています。

最後に、東京開発統括部の課題と展望についてお聞かせください。

楽楽シリーズは、まだまだまだまだ拡がっていくサービスですので、開発していきたい項目はたくさんあります。楽楽精算の例ですが、世の中のDXが加速していますので、各税法で保存が義務付けられている帳簿・書類を電子データで保存することを定めた電子帳簿保存法への対応や適格請求書保存方式(インボイス制度)を契機としたDX化への推進に対応した製品開発を進めています。

その他にも経費精算業務や請求書発行業務、勤怠管理業務の周辺に存在する業務のIT化はたくさんあるのでお客様に貢献する新機能開発も進めています。今後、新たな分野でこのようなこともやっていくの?という製品が登場するかもしれません。

また、既存機能においては部分的なシステム刷新を行い、性能の向上や開発効率性の向上を図る必要もあります。すでに多くのお客様に使われている製品を自分の手でより良く改善していくことがエンジニアリングの醍醐味と言えると思います。

これからもラクスはSaaS製品も人も組織もまだまだまだまだ拡がっていきます!

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