楽楽精算モバイル開発課の開発プロセス

PROFILE

吉田 紗紺

楽楽精算モバイル開発課 課長

大学卒業後、電子回路設計や洋菓子製造などを経てITエンジニアに転身。以降、SIer、SES業界にてWindowsアプリ開発、Webアプリ開発、モバイルアプリ開発に従事。前職ではBtoCの自社サービス開発に携わり、その後2022年3月にラクスに入社。現在は楽楽精算のモバイルアプリを開発するチームのマネジメントを行っている。

プロダクト紹介

経費・交通費・出張費・旅費・交際費など、お金にかかわる全ての処理を一元管理できるクラウド型の交通費・経費精算システムです。楽楽精算は単体で売上高100億円を超えており、新規導入社数も継続的に拡大しています。

モバイルアプリとしては、経費申請データの作成・申請・承認といった基本的な経費精算機能に加え、カメラ機能を用いた領収書読み取りも可能な「楽楽精算」と、交通系ICカードを専用アプリにかざすだけで交通費データを自動取り込みできる「楽楽精算ICカードリーダー」をiOS・Androidで提供しています。

楽楽精算開発の全体像

楽楽精算の開発は、東京開発統括部の楽楽精算開発部が担っています。
楽楽精算開発部は4つの課で構成されており、下記にそれぞれの役割を記載します。

・モバイル開発課 … iPhone(Swift)& Android(Kotlin)対応のモバイルアプリ開発を担当
・開発課 … 楽楽精算本体(コア)のバックエンド・フロントエンド開発を担当
・製品管理課 … プロダクトマネジメント組織としてビジネス部門との窓口、超上流工程を担当
・QA課 … QAおよび運用を担当

※この記事では、特にモバイル開発課を中心に説明します。
開発課、製品管理課、QA課についての記事も順次企画していますので、ご興味のある方はそちらもご覧ください。

モバイル開発課の役割

モバイル開発課は、楽楽精算のモバイルアプリ開発案件を担当します。
それぞれの案件について、要件定義、設計、プログラミング、単体テストまでの工程を担当します。

モバイルアプリの開発リストは、以下のインプットをもとに製品管理課のPdMが意思決定マトリクスを用いて優先度を決定します。
・ブラウザ版楽楽精算や競合製品との機能差分
・顧客要望(カスタマーサクセスが収集した顧客課題、営業インタビュー)
・ストアレビュー
・開発チームでストックしている技術動向(新技術や気になる技術)

優先度を付けたリストの中から次バージョンで対応する範囲をモバイル課のPMと一緒に検討して決定します。その後モバイル課で各アイテムについて概算見積を行い、次バージョンで対応する開発リストが確定されます。以降、要求仕様から要件定義と進み、設計以降のフェーズに進んでいきます。

リリースサイクル

基本はウォーターフォール開発で、3か月に1回のペースでメジャーリリースを行っています。
要件定義~リリースまでの1開発サイクルは概ね6か月で、複数のプロジェクトを並行して動かしています。

以上、楽楽精算モバイル開発課の開発プロセスをご紹介しました。

Back to list