楽楽勤怠の開発プロセス

PROFILE

山富 啓嗣

楽楽勤怠開発部 部長

大学院卒業後、大手向けERPパッケージベンダーに入社し開発エンジニアを経験。メンバーからチームリーダーを経る。その後、中小零細企業向けのBtoB SaaS会社に入社し開発マネジャー、サービス開発責任者を担当。サービスの立ち上げにも従事。2019年10月にラクスに入社し、楽楽勤怠開発の組織マネジメント、プロダクトマネジメントを行っている。

プロダクト紹介

「楽楽勤怠」は2020年にリリースされた、勤怠管理・給与計算を楽にするクラウド型のシステムです。
出退勤や残業、休暇取得などの勤怠情報を一元管理し、給与計算に必要なデータを1クリックで出力します。クラウド型経費精算システム「楽楽精算」の開発・提供で培った様々なノウハウを活用し、勤怠管理業務の効率化を実現します。

楽楽勤怠でできること

楽楽勤怠の開発体制

楽楽勤怠の開発は、東京開発統括部にある楽楽勤怠開発部が担っています。
楽楽勤怠開発部は2つの課で構成されており、それぞれ主にサーバサイドとフロントエンド開発を分担して行っています。

楽楽勤怠開発1課 … サーバサイド開発、新規機能開発、オフショア(ラクスベトナム)開発チームとの連携
楽楽勤怠開発2課 … フロントエンド開発、新規機能開発(フロントエンド部分)

楽楽勤怠開発にあたっては、プロダクトマネージャー(以下PdM 2023/9現在は部長が兼務)が、
ビジネスサイドの製品企画担当者やカスタマーサクセスと密接に連携し合い、開発プロセスを進めています。開発チーム内に勤怠管理や給与計算の業務知見が豊富に蓄積されているので、ビジネスサイドとの距離も近く、エンジニアからも積極的にプロダクトに対して技術的な提案がしやすい環境になっています。

下記に機能リリースまでの流れを記載します。

1.製品企画とPdMが実装すべき機能のリスト(ロードマップ)について合意します。
PdMは各バージョンごとの開発に含める項目案(開発リスト候補)を作成し、各開発課に共有します。
各開発課は開発リスト候補を精査し、工数見積もりをPdMに連携します。

2.PdMは工数見積もりも踏まえて開発リスト案を策定します。開発リストの優先順位は市場調査、カスタマーサポートの持っている情報、ユーザヒアリングも加味し、顧客要望を反映したものとなっています。

3.各開発課のプロジェクトマネージャーは、技術的な実現性やリソース状況から問題がなければ開発リストを承認します。懸念点がある場合は詳細をPdMにフィードバックし、開発課も主体的に関与しています。

4.各機能について、楽楽勤怠開発1課のサーバサイドエンジニアと、プロダクトデザイン課の楽楽勤怠担当デザイナーが要件定義書、API仕様、デザイン(UI、画面遷移)を作成します。楽楽勤怠開発2課はフロントエンドエンジニアの観点でこれらに対するレビューを行い、1,2課で合意形成します。

5.レビュー承認後にフロントエンドの仕様策定に入り、画面仕様書を作成します。細かい表示仕様や動作仕様のすり合わせもこのタイミングで行います。

6.画面仕様書をPdM、フロントエンドエンジニア、サーバサイドエンジニア、デザイナーで合意後、
画面仕様書の情報をもとに実際の設計・実装・テストを行い、リリースします。

API仕様を先に合意しているので、サーバサイド、フロントエンド並行で機能開発を進められることが特徴です。(開発中のAPI変更のインパクトが大きい機能は、サーバサイド実装完了を待ってからフロントエンド実装を進めることもあります)

リリースサイクル

基本的にはウォーターフォールを採用しています。プロダクトの機能ニーズが急拡大しているため、
複数のバージョンを同時並行で開発し、1か月に1回ペースで機能リリースを行っています。

以上、楽楽勤怠の開発プロセスをご紹介しました。

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