エンジニアとして働く最大の魅力は「できないことがない」こと

PROFILE

柏木 達仁

ラクスライトクラウド 開発課長

大学卒業後、ITエンジニア職として約7年間、従事。2017年5月にインフラエンジニアとしてラクスに入社。ラクスが開発・提供し続けるSaaSインフラの開発と改善を実践し、AWS上で稼働するサービスを含め複数のインフラを担当。2023年4月からはアプリケーション開発の課長としてマネジメントに従事。

まずは自己紹介をお願いいたします。

私はラクスライトクラウドの開発課でアプリケーションエンジニアの成果が最大化されるよう、チームマネジメント、戦略・戦術の現場実行をしています。具体的には、次期製品機能へのリソース配分や開発組織のKGI/KPIの運用と改善、ラクスの考え方に従った人材育成です。

オフタイムは基本的に自宅で過ごすことが多いですが、娘が大きくなってきて連れて歩けるようになったので、そろそろ旅行などの遠出を再開していこうと思っています!!

ラクスライトクラウドの開発課について教えてください。

大きく4つの体制に分け、技術全体を統括するテックリードを置いています。

・blastmailのフロントエンド
・blastmailのバックエンド
・blastengineのバックエンド
・blastmail/blastengineの販売管理システム

メールの配信エンジンも自分たちで作りこんでいるので、その専任チームやSREポジションを作っていきたいと思っています。

開発プロセスを教えてください。

開発は開発者にしかできないことに専念していきたいため、基本的には「こういう機能があったらいいのではないか??」のような企画の発案段階はやりません。

企画の発案段階は主に企画やCSから提案してもらいます。企画やCSは営業から得た顧客要望をもとにして「製品として入れるべきか?」を複数視点から検討しています。CSは営業だけでなく、直接顧客ともメールや電話でコミュニケーションしているため、多くの生の声が得られます。

それをもとに、「それなら現状の仕様を踏まえてこういう内容がいいのでは??」という形で内容を揉んでいきます。

「じゃあこの内容にしよう!」というのも「顧客からどう見えるか?顧客のどんな課題が解消されるか?」というレベルの仕様です。ここから本格的に内部の仕様決定や実装・テストをしていきます。

特に大きめの機能に関しては出来上がってきた段階で企画やCSに実際に動かしてもらい、フィードバックをもらいます。軽めの変更であれば変更してからリリースします。

企画の発案後から二人三脚していくため、リリースできないレベルに仕様が異なることはないですね。

企画やCSと連携するうえで大事にしていることはありますか?

不確実性の高い時代だからこそ、目的を共有し、事実ベースでコミュニケーションすることです。そして、そのような文化ができていると思います。

昨今は「共有」が重要と言われているものの、「目的なき共有」はお互いにうまく業務遂行できませんし、裏付けのない耳障りのいい言葉で意思決定してしまっては逆効果ですよね。

その時々の目的にフォーカスして各々の業務に集中しているということが、お互いに信頼関係を持って仕事を進めている状態だと思っています。

現在取り組まれている課題を教えてください。

ここ1年でエンジニアが倍増しマンパワーは増えました。『圧倒的な配信速度・到達率のメール配信SaaSを改善し続ける』ということを目標に掲げていますが、一方で各々のチームが向かう先やそこまでの作戦とその実行面ではまだまだ粗さがあります。このKPIを常態的にトラッキングし、改善施策を高速に回していくサイクルに入ることがまずはの課題です。

顧客のニーズに対応し続けた先で見つけた私の天職

柏木さんは元々インフラエンジニアとしてラクスに入社されています。そのきっかけを教えてください。

結論から言うと、「機会に恵まれた」ことが正直なところです。

前職が人事給与のERPパッケージを作っている企業の子会社だったのですが、最初はシステムの設定業務をお客様先に常駐して行っていました。

ただ、次第に「自分でもモノ・サービスを作りたい!」という思いが強くなったため、上司に掛け合ったところ、システムやサービスを作る部署に異動できたんです。

異動先の部署ではチャットのSaaSビジネスが立ち上がるタイミングだったので、私はアンドロイド向けのネイティブアプリの制作を担当しました。無事アプリはリリースできたのですが、運用段階に入った時、お客様への販売やアフターサービスなどのノウハウが不足していたことが発覚。そこで、元々お客様と直接関わる業務に携わっていた私がその工程を担当することになりました。

すると今度はインフラ周りの課題も浮き彫りになってきたため、インフラ部分にも携わり始めたのが今のキャリアのきっかけです。多くのインフラエンジニアの方とは違って、お客様のニーズに合わせていたら自然な流れでインフラエンジニアになっていました。本当に全て機会に恵まれたと思います。

では、転職活動された際にラクスを選んだ理由をお聞かせ下さい。

内定を頂いた企業様が3社ほどありましたが、前職がSIビジネスをやっていたこともあり、「もっと腰を据えてサービス・モノをより良くしていく仕事がしたい」という思いがありました。

それを実現するにはSaaSサービスがとても魅力的だったこと、また選考を通して「ラクスだったらやりたいことができそうだ」と確信したので入社しました。

「ラクスならやりたいことができそう」と確信したのはどういった部分からでしょうか?

当時「腰を据えてサービスやモノをより良くしていきたい」という思いはありましたが、具体的にやりたいことが明確だった訳ではありませんでした。そのため、「やりたいことを見つける」ことがわたしの目的でした。

そんな中で、ラクスは展開しているサービスも多い上に、やりたいことをやらせてもらえる環境だと面接などを経て感じました。「業務に携わっている中でやりたいことを見つけられる上に、エンジニアとしての経験を積むことができそう」と思えたことが大きかったです。

実際に、 ラクスでは「この方法でやらないといけない!」といった固定概念や過度に細かなルールがほとんどありません。全てを目的ベースで「どうやっていこうか?」と自ら考えられるように後押ししてくれる環境なので、当初の目的を叶えられました。

フラットに対話し、個人のWillもチームの高い成果も実現したい

エンジニアの方の中には、経営・マネジメントよりも現場でプレイヤーとして活躍したいという方も多いですよね。柏木さんが経営側に携わりたいと思ったきっかけはありますか?

ラクスに入って優秀なメンバーと働くにつれ、「この人には勝てない」と思うことがでてきたんです。その中で自分の価値を出していくには、マネジメントスキルを身に着けることが大切なんじゃないかと思ったことがきっかけでした。

また、エンジニアとして最先端の技術を習得して仕事に活かすことも楽しいですが、私は人と関わる部分にもやりがいを感じていました。そのため、「自分がマネジメントとして関わる中で、メンバーと一緒に良いものを作れた方が面白そう」という思考に変わっていきました。

エンジニアとして現場に留まらずマネジメントも経験されていることはかなりの経験値になりそうですね!今ラクスライトクラウドでアプリケーション開発の指揮をとる立場の柏木さんですが、マネジメント上で意識している事はありますか?

自分の考えを押し付けないことを意識しています。私自身がエンジニアをずっとやってきたこともあり、「エンジニアとはこうあるべき」といった考えもあります。

しかし、そこはあくまで人対人。自分の考えだけに固執せず、フラットに相手と対話し、必要な部分はすり合わせしながらより良い関係性を構築できるように日々考えて接しています。

またチームやメンバーに対してただ優しい人になるのではなく、あくまでマネジメントする立場としての成果・結果を出してもらえるように関わっていくことが重要です。

成果を出すためには相手への先入観を捨てて、メンバーがどういう人なのか、どういうことを大事にしているのかをしっかりと知ることが大事だと思います。

相手のことを知らないと、その人に応じたマネジメントや、その人がやりたいWillを叶えることも難しいです。企業に属する者として結果を出すと同時に、本人がWillを実現できるようにしっかりコミュニケーションをとって手助けをすることもマネジメントの立場に求められていることです。

顧客満足を実現し、一気通貫でサービスのグロースを加速させる

ラクスライトクラウドでの成長の機会をお聞かせください。

「Webエンジニアが自社サービスを内製で提供する」というスキームであるため、顧客満足を実現する広い視野、自分たちで仕様を決め切る意思決定力、幅広い技術スタックでの実現力が必要になってきます。開発言語はJava、PHP、Golang、JavaScript(React)と複数あるため、専門性も身につきます。

もちろん1人がすべてで最高レベルになることは難しいですが、サービスも順調に成長しており、成長の機会が枯れてしまうことはないと思います。

最後に、ラクスライトクラウドの開発課のやりがいを教えてください!

私が思うラクスライトクラウド開発課のやりがいは「やってはいけないことがないこと」だと思います。もちろん常識的な部分で守らなければいけないことはありますが、「あなたの役割ではない」とか「これしか開発はやってはダメ」という固さがないことです。

お客様のためであれば、他部署、自部署の垣根を越えて、より良いことを技術力をもって実現していけるのはやりがいと言えると思います。この点は「Webエンジニアが自社サービスを内製で提供する」というスキームならではの、最もやりがいとして実現しやすい部分だと思います。

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