メンバ全員が楽しく仕事できるチームをつくる

PROFILE

金本 宏司

インフラ開発部部長

インフラエンジニア歴は約20年。2年間、SIでオンラインゲームのインフラ運用を経験した後、ツタヤオンラインでECサイトを始めとするWEBシステムのインフラ担当を5年経験し、その後前職カカクコムで12年間務め、最終年度は本部長を担当。
2021年7月よりラクスに入社し、2022年4月よりインフラ開発部部長を担当。

全サービスインフラの稼働率とコストを戦略的に管理

――  ラクスに入社を決めた理由を教えてください。

社長の人間性と価値観に惹かれたのが一番の理由です。また、CTOからの「月曜日に出社が楽しみになるような組織を創って欲しい」という言葉も決め手の一つです。

――  インフラ開発部部長として、どのような範囲を所管されているのでしょうか?

インフラ開発部はラクスが提供するサービスのインフラを横断で管理する部署です。稼働率とシステムコストに責任を持つことがミッションで、戦略ゴール達成のための方法を技術アイデアを出し合い楽しみながらチームメンバで考えるのが仕事です。

毎年年度末に来期の予算を作ります。予算作成の中でシステム増強や変更、体制の強化など計画を立てます。次年度は概要レベルの各プロジェクトを詳細化し、コスト面でも金額交渉の戦略を立てて現実的な計画に落として行きます。

開発サイドからの依頼対応は日々ありますが、基盤の準備は前期の予算計画が重要になるため、中期的なシステムの動向や会社拡大の状況を見越して先行してシステムを進化させていくのがミッションになります。部長職のため直接の実業務は行いませんが、課長やリーダクラスと方向性の協議や意思決定に向けた相談を日々行っております。

システムの「総合力」を身につけ、会社を動かす面白さ

―― インフラチームのマネージャーに求められる、知識・スキル・マインドはどのようなものでしょうか?

各企業規模のステージに応じた妥当なシステムコスト感を持つこと。IT市場動向、他社動向などシステムトレンドを把握すること。各メーカーやベンダの承認プロセスと商流の理解。以上を理解した上でコスト承認と導入に向けての提案ロジックを創り、経営陣や事業部長レベルに対して説明し説得するコミュニケーション能力が必要になると思います。ただ、関係者やメンバを動かすために一番必要なのは、魅力ある人間性だと思います。

――  どんな時に仕事のやりがいを感じますか?

メーカーやベンダの方々に協力いただき、成果を共有し達成感や喜びを共有した際に一番面白さと喜びを感じます。また、そこで培った関係性を活かし、新たなプロジェクトでも活かせた時にも、充実感があります。

――  ラクスのインフラエンジニアとして働く面白さはどんなところにありますか?

まず、インフラエンジニアはITエンジニアの中で一番総合力が身につく職種だと思います。例えば、システムアーキテクチャを理解出来る幅広いIT知識、IT業界やシステムの裏側の仕組み、他社とのコネクション、経営視点に近いシステムコスト管理とコスト感覚、自社、他社やポジションも問わず関係構築するコミュニケーション能力、コスト承認を得る提案力、企画力などです。

これらは事業と技術に全社横断でかかわるインフラだからこそ身につけられるものですし、コスト面でも個人単位で経験することが難しい大規模案件も多いので、ゼネラリストとして成長出来るところが魅力と考えています。また、これらはインフラ管理・運用が自動化されても必要とされ続けるスキルです。

さらにラクスでは、早いうちからインフラ施策について経営陣に提案することもできます。例えば仮想基盤のメモリ追加案件では、新卒メンバが企画から関わり、資料作成、技術調査、執行役員への提案まで主体となって行いました。若手・ベテラン関係なく、主体的かつ根拠をもって提案すれば、会社を動かせる面白さを是非体感してほしいと思います。

トレンドを取り込みSREミッションを強化

――  金本さんが考えている、中期的なインフラ開発部のあり方を教えてください。

中期的にはインフラ開発部メンバの半数をSREミッションにシフトさせたいと考えています。市場のトレンドもインフラ管理のコード化が進み、運用コストも大幅に削減され、インフラエンジニアのソフトウェアエンジニア化が進んでいます。

システム拡張や障害対応、メンテナンスがメインミッションだった時代から、システムの構成変更はコードを書き換えて、スケールやデプロイは自動でされる時代になっています。運用課題やシステムの問題を見つけて改善提案をしたり、オーケストレータでは不可能な部分をコーディングして自動化することをメインミッションとし、ソフトウェアエンジニア視点でインフラ及び運用設計が出来るメンバを半数以上にすることを中期的なゴールとして組織創りをしていきます。

メンバ全員が楽しく仕事できるチームをつくる

――  チームで目指す組織像について教えてください

自分の部署についてはメンバ全員が楽しく仕事できている状態を3年くらいで創りたいです。どうすれば楽しく働けるのかについては、お互いが気持ち良く合理的なコミュニケーションを心がけることに始まり、成長を実感し、市場の中でも高いレベルで仕事が出来ている満足感を感じる状態になれば、その頃にはみんな仕事を楽しめているのではないかと思っております。最終的には提案しやすい環境、それを実現しやすい環境、助け合える仲間が沢山いる環境にしていきたいと思います。

――  金本さんが仕事の中で大事にされていることはありますか?

私自身でいえば、メンバが自ずと仕事の目的を理解し快く動けるように、伝え方やタイミングに気を付けています。そして、自組織だけでなく関係する全ての方に有意義な時間を楽しんでもらえることを心がけること。妥協の無い論理性は自分の中で完璧に創る前提で、この人だからこそ頼れる、と共感してもらえるような人徳を磨くこと。以上を気を付けております。

お互いを尊重し楽しんで仕事をすること、市場の中でも高いレベルの仕事をすることを意識して働くことをインフラ開発部のテーマにしております。

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