自己学習でバリューを高めるチームづくり

PROFILE

藤井 靖弘

東京インフラ開発3課 課長

インターネットホスティング会社での構築・運用からキャリアをスタートし、カード決済インフラの構築・運用、金融システムの構築、保守等に携わる。開発、SI業務全般、営業やサポートも幅広く経験してきた。近年はSE業務に加えて管理・マネジメント業務にも取り組んでいる。

まず、藤井さんのご経歴を教えていただけますか?

20代はインターネットホスティング会社で構築・運用を行っておりました。サーバ・ネットワーク監視、OS、ミドルウェアーチューニング、保守・障害対応に必要な知識などを習得しました。30代以降は上記業務に加え開発、SI業務全般、カード決済インフラ構築・運用などを担当しておりました。同時に営業やサポートも担当、対外的な交渉、調整などを学びつつ、カード決済インフラを通じて金融システムの構築、保守ノウハウなども習得しました。30後半以降はSE業務に加えて管理業務に軸足を移してマネジメント力を強化していきました。

ラクスに入社を決めた理由、背景等を教えてください。

SaaSサービスは過去経験していたことに加え、過去自分が培ってきた経験が十分に発揮できると感じた点です。具体的には、オンプレと仮想技術を業務で使えることに加えて、マネジメントとクラウド技術を活かしていけることに魅力を感じました。
さらに、私は元々中小企業向けのインフラ業務にも関わっていましたので、ラクスが元々「中小企業向けサービス」を強みとしていたことも大きかったですね。さらには今後ラクスが成長していく中で、大企業も新たにターゲットにできる期待もあり、ラクスに決めました。

藤井さんの管掌範囲・役割を教えてください。

楽楽明細、楽楽販売2サービスのインフラチームに関係するマネジメント業務全般や開発技術の導入推進を担当しています。併せて人材育成や数年後に利用できそうな新技術の発掘、大規模システムの要件定義、基本設計の一部や、SE/PM人材の育成を行っています。

東京インフラ開発3課の日々の業務の流れを教えてください。

開発やCS部門からの業務依頼対応、業務改善、大小様々なプロジェクト推進、QC活動、DCにおける機材設置、保守業務、自動化開発、新技術の調査、新システムの構築が日々の業務となっております。これらをサービスカット、担当カットで役割分担しながら推進しています。

東京インフラ開発3課が目指す目標や組織像等を教えてください。

組織的取り組みとしては、下記の3つが挙げられます。

- 運用改善力強化
自動化に必要なスキルを習熟完了している事(作業効率アップ)を目的としています。
- 障害対応力強化
サポート問い合わせせず現場で一次対応可能(スピードアップ)を目的としています。
- 構築力強化
先行者利益を積極的に確保(他社との競争優位性の確保)を目的としています。

長期的なロードマップとして、以下の取り組みによる積極的なシステムモダナイズを進めることを構想し、数年かけて実現していきます。

- 仮想化対応が完了していること
- ハイブリッドクラウド化を推進していること
- コンテナ技術を導入していること

現状の課題はありますか?

現状は下記のような課題があります。

- オンプレ依存からの脱却及びシステム全般のモダナイズ
- 手動業務の自動化スキルキャッチアップ
- 新技術のキャッチアップ、追従

これまでインフラ業務は運用、構築業務がメインでしたが、今後は自動化技術を積極的に取り入れるため従来のインフラ知識に加え自動化や開発知識も必要になっていきます。エンジニアであれば当然ではありますが、継続した自己学習が必要になります。今後入社いただく方には、是非自己学習した結果を実践に生かしつつ、それらノウハウを幅広く情報展開、議論し更にブラッシュアップして頂きたいです。

チーム内で求められる知識・スキル・心得等を教えてください。

Linux、ネットワークの基礎知識と、ドキュメント理解に必要な範囲で英語もできるとよいと思います。

その他、もしPythonやGO言語の知識や開発業務の経験があれば、先ほどお話した自動化の取り組みにも関わっていただけます。大規模システムの設計・構築経験、ミッドレンジ以上のストレージ製品知識、導入経験があれば、システムモダナイズなど業務全般に役立つと思います。

東京インフラ開発3課では、どんな時に仕事のやりがいを感じられますか?

他部署を巻き込んだプロジェクト推進が出来た時、業務やプロジェクトを通じてメンバーが成長しているところを見られるところ、最新技術であったり一工夫したシステムを本番導入出来た時、これらが実現できた時に大きなやりがい、充実感を感じます。

どんな人・文化・環境ですか?

学習文化については、リーダーが積極的に読書を行うことを推奨しています。定期的に藤井が選ぶ技術、マネジメント本を購入しつつ、メンバーからも欲しい本のリクエストがあれば、比較的自由に購入できます。インフラエンジニアのバリューを上げるために自己学習する組織に作り替えていくのが私の役割だと思っています。

キャリアパスについては、運用、自動化、構築をスキルカットでチーム化しており、初めは運用に所属してもらいます。その後自動化、構築チームに異動または兼任することで幅広いスキルを深く追求できるようにしていきます。

具体的な実例としては、プロジェクトマネージャーへのキャリアアップがあります。この時はメンバーに対する期待役割を明確にし、まず小規模プロジェクトに取り組んでもらいました。その後、大規模仮想化案件に上流から1年かけて参画していただきつつ、定期的にプロジェクトの進め方の振り返りを育成シートと共に実施、現在はプロジェクトマネージャーとして自走できるようになっています。
その他、定型的な運用業務を担当していたメンバーが、開発言語を習得して改善等の非定型業務も担当できるようになった例もあります。

マネジメントにおいて重視されていることはありますか? 

チームの人や文化については、お互い日々敬意を払い本音を言い合える関係構築を進めています。特にコミュニケーションは「受け手が全て」であり、言いたいことが伝わるか、気持ちよく受け止めてもらえるかを大事にしています。

また、お互い尊敬しあえる人間関係を構築し対人関係のストレスを減らします。本音が言えるコミュニケーションを促進し、より精度の高い業務推進を行うようにしています。加えて様々な意見を集め集合知として更に高いレベルの業務が行える環境を作っています。すぐに役に立つ知識ではなく基本かつ深いレベルでの知識を習得するために日々難しい問題に立ち向かうことを推進しています。システムを最新化するために各人が持つ知識も定期的にアップデートすることを推進しています。

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