ラクスの成長目標実現につながる、誇れるプロダクトを作る

PROFILE

岡本 直樹

第二開発部 楽楽販売開発1課

SIerで大規模~小規模まで種々の業務システムの開発を経験、ラクスには2016年入社。入社後は楽楽精算、楽楽人事(旧・楽楽労務)の開発を経て、現在は楽楽販売で主に設計業務を担当中。

ラクスに入社を決めた理由、背景等を教えてください。

SIer時代は数ヶ月サイクルで担当する案件が変わり、同じサービスに長く関わるということがありませんでした。また、関わるサービスによって必要となる技術/知識はもちろん、与えられる役割まで違うことが多くありました。20代はこのような環境で何でも屋として過ごしていたのですが、浅く広くの器用貧乏になってしまうことを危惧して、30歳を契機にWebサービスに業界を絞るべく転職を決意しました。ラクスへの入社を決めたのは、自社サービスを持っていて安定してキャリアを積めそうと思ったのと、面接で社内の雰囲気がよく安心して働けそうと感じたからです。

ご入社以降、岡本さんが関わったプロダクトと、そこでの業務内容について教えていただけますでしょうか。

入社後、楽楽精算・楽楽人事の開発にそれぞれ3年ほど携わったのち、現在は楽楽販売の開発に携わっています。

楽楽精算の開発では、メイン業務は実装でしたが、所属していた課が新しい取り組みをプロダクトに導入することをミッションとしていたこともあり、他にも、新技術の検証や開発プロセスの見直しなどもおこなっていました。

楽楽人事開発チーム異動後も、引き続き実装をメインに担当していましたが、プロダクトを取り巻く状況の変化や、それに伴うアサインメンバーの増減などにより、求められる業務の範囲が徐々に変わっていき、最終的には実装面はメンバーの品質担保のみになり、メインは設計を担当するようになっていました。

その後、楽楽販売の開発チームへの異動を機に実装から離れ、現在は基本的に設計のみを担当しています。

上記の各役割の中で、どのような課題があり、どのように取り組んでこられましたか?

楽楽精算時代は、入社直後のカルチャーギャップを埋めるのに最も苦労しました。
SIer時代は「作ったら終わり」が当たり前でコードレビューすら無く品質が疎かになりがちだったので、実装はもちろんコメントの書き方までレビューで細かく指摘を受け衝撃を受けたことを覚えています。当時は、とにかく既存メンバーがやっていることを真似て手法を勉強していました。

楽楽人事時代は、新規プロダクトということで品質を落としてでも速度を求められる状況にあり、楽楽精算時代とは逆にいかに品質へのこだわりに折り合いを付けるかで苦労しました。品質基準を明文化し必要なもの不要なものを整理してみるなど、様々な取り組みをおこないましたが、明確な正解はなく品質と速度の関係には未だに悩まされています。

現在所属中の楽楽販売開発チームでは、設計プロセスの構築に苦労しています。楽楽販売では人依存の設計が長く続いていたため、設計プロセスが画一化されていない状況です。組織のスケールのためにプロセスの画一化が課題であり、今回の異動を機に絶賛取り組んでいるところです。

現在に至るまで、どんな時・どんな点にやりがいを感じてきましたか?

自社システムの開発なので、やはり一番嬉しいのは自分達が開発したサービスを社外で評価いただいた瞬間です。営業担当を通じてお客様から使いやすいとフィードバックを頂いたときはもちろん、知人が使ってくれていたり、最近はCMが流れるようになって社外の交流会などでも認知されるシーンが増え誇らしく思っています。楽楽販売は汎用的なサービスで、顧客業務に合わせて柔軟なカスタマイズが可能ですが、それ故に顧客ニーズをよく把握して機能開発を行う必要があります。お客様にとってより使いやすいサービスにしていくことはいつも心がけています。

技術要素も製品フェーズも異なる複数サービスを経験する中で、様々なやりがいを感じることができました。楽楽人事で技術選定にも関わっていましたが、当社としては新しい技術スタックを選択したため、これまで知らなかった技術に触れることができました。楽楽販売への異動後は基本設計から本格的にかかわっており、エンジニアとしての幅が広がったように思います。

業務をしている中でやりがいを感じるのは、複雑な物事を単純化し如何に人に理解できる状態にするかを考えるときです。実装でも設計でも同じなのですが、自分の考えや理解の仕方を第三者に伝えることが最も大変で、伝えるべき物事が複雑だと更にこの大変さが増してしまいます。そのような複雑な物事を図表などを用いてうまく表現し、相手から分かり易いといってもらえたときは特に喜びを感じます。

現在のチームでの担当範囲・役割を教えてください。

現在は楽楽販売の開発チームで、設計及び他の設計担当メンバーのフォローを担当しています。先にも書いた通り楽楽販売では設計プロセスが画一化されていない状況であったため、異動直後から設計プロセスの策定もミッションとして担当しています。それにともない、設計者が持つべき視点や作業計画の立て方など、これまでの経験を活かせる部分でメンバーのフォローアップも随時おこなっています。なお、楽楽販売歴は既存メンバーに比べて浅いため、設計の進め方ではメンバーをフォローしつつも、仕様の理解ではメンバーにフォローされながら業務にいそしんでいるところです。

日々の業務の流れを教えてください。

楽楽販売のリリースまでのサイクルは一般的なウォーターフォール開発と同じように要件定義、概要設計、詳細設計、実装、テストの順に進みます。この中で私は要件定義、概要設計部分を主に担当しています。
設計は1機能1担当者になっており1機能を複数人で担当することはありませんが、担当者間で相互に設計レビューを行うことで暗黙知の発生を未然に防ぐ取り組みを実施しています。
業務計画は基本的に1週間サイクルで立てており、水曜日を起点に前週作業の振り返りと、次週作業の計画をしています。
振り返りでは、その週の良かったこと悪かったことの確認と改善アクションの検討をおこなっています。
日次では朝・昼・夕でそれぞれ15分程度で各自の状況を共有しており、随時全体・週次・日次のスケジュールにズレが出ていないかを確認するようにしています。

ご自身の今後の目標を教えてください。

当社の2026年3月期までの目標である、CAGR130%成長につながるプロダクトを作っていきたいです。どれだけ設計/実装の品質にこだわったとしても、毎年利用顧客が増え、多くのお客様の課題を解決していけるのが前提です。これは当たり前のことではあるのですが、いくつかのサービスを経験する中で実感として意識するようになりました。
今は楽楽販売の設計を担当していますが、将来的にはプロダクトのコンセプトを考えるなどPdM的な役割でも組織に貢献できればと思っています。

オフタイムはどう過ごされていますか?

プライベートは基本的に外に出ていることが多いですね。歩くことが好きなので近所の河原を散歩していることが多いですが、時々山に登ったりもします。歩いていると何故か色々と良いアイディアが浮かんでくることがあって、実際に仕事に活かせるようなアイディアもあったりして面白いです。
映画も好きなので、平日の仕事帰りは時々レイトショーを観に行ったりもします。

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