PROFILE
松浦孝治
楽楽明細開発部 楽楽明細開発1課 課長
楽楽明細・楽楽電子保存開発マネージャ。
新卒から15年間SIerで受託開発を行った後、2019年にラクスに入社。入社後は楽楽明細開発のPMを主に担当し、2021年からより開発チームがビジネスサイドに踏み込んでいくべくPdMを担当しています。
愛着を持って継続したプロダクト開発に携わることができる
―― まず初めに、ラクスに入社を決めた理由を教えてください。
愛着を持って継続したプロダクト開発に携われることが、ラクスに入社した決め手となりました。前職では、継続的な改善をしようにも、人もプロダクトも固定化されないので自身の成長を感じられず、行き詰まりを感じていたということもあり、自社プロダクト開発を行っている会社に絞って転職活動を行っていました。
―― 松浦さんが担当している業務や役割について教えてください。
楽楽明細・楽楽電子保存について、PdMとエンジニアからなる開発組織の全体統括を行っております。
PdMについて
ビジネスサイドの製品企画(以下PMM)がWHY(何故作るのか?)を明確化し、PdMはWHAT(何を作るか?)に責任を持ちます。
製品企画から提示されるMRDから顧客課題の認識合わせを行い、内容の解像度を上げる必要がある場合は、PdM自身も顧客に直接ヒアリングしていきます。顧客課題の内容や深さが明確化されてきた後に、優先順位を確定、PRDを作成し、システムに必要な機能を明確化していきます。また顧客課題だけでなく、システムが抱える運用課題、技術課題を一つの開発ロードマップとして管理することも、PdMの役割となります。
エンジニアチームについて
PdMチームが作るWHAT(何を作るのか?)をインプットに、HOW(どう作るか?)に責任を持ち、QCDを遵守しリリースまで導き、お客様へ価値を届ける役割を担います。ドメインへの解像度やビジネスサイドとの信頼関係を活かしつつ、顧客課題解決を重視した開発姿勢で機能開発にコミットしています。
―― リリースサイクルはどのくらいになりますか?
リリースサイクルは3ヶ月が基本となるため、それにあわせた案件分割・スコープ調整や、案件の取捨選択を行っております。
また、上流をやっておしまいではなく、開発チームの設計支援やレビューにも参加し、妥当な設計となっているのかのチェックを行っております。
最速でプロダクトの価値を生み出す
―― 業務にあたる中で、どのようなときにやりがいを感じますか?
‐ 最短の工数で価値が生まれたときが一番やりがいが感じられます。最短の工数で価値を生み出すことは、開発の知見を持った技術者でないとできないことで、希少なスキルだと考えています。当社では製品フェーズによってPdMの役割が変わるのですが、楽楽明細のPdMチームについては、これから作っていきますので、立ち上げに参加できるというやりがいも感じられると思います。
第一目的は開発のスピードアップ
―― PdMが目指すのは具体的にどのようなことですか?
私が担当しているPdMの第一目的は開発のスピードアップです。
背景・意図を知っている要員が開発に携わることで、手戻りを防ぐ、早く顧客に機能を提供するということに重きが置かれます。
コアな課題を正しく見極め、妥協なく認識を合わせるのが大事
―― PdMに求められる能力、心得等はありますか?
顧客課題の抽出~課題解決(SIでいうところのシステム要求仕様、要件定義)のスキルは必須となります。また、機能の実現可能性の判断も必要となるため、ばりばりコーディングができる必要はないですが、下流工程の経験もあるとより良いと思います。
顧客課題が明確化されていないと、その後作るものもぶれていくので、コアな課題を正しく見極める・妥協なく認識を合わせることが大事だと思います。
また、顧客に早く機能提供することも目的となりますので、課題解決に直接つながらないものは切り分ける、時には捨てることを根拠をもって主張する勇気も必要だと思います。
越境するマインドで顧客提供価値を増やしていきたい
―― 松浦さんが今後挑戦したいこと、目指す組織像等を教えてください。
もっと顧客に提供できる価値の質の向上、量を増やしていきたいと思っています。そのためにはPMM、PdMそれぞれ組織をスケールしてプロセスを整備する必要があります。業務の性質上お互いの業務領域を深く知る必要があり領域を綺麗に分けることは難しいですが、双方の持つ本業を明確にしながらも、自分の領域を守りすぎず越境するくらいのマインドで進めていければと思っています。
―― 新しく入社される方と一緒に取り組みたい課題は何でしょうか。
楽楽明細・楽楽電子保存では、開発チームのメンバーがどんどん増えて開発ボリュームも増えているため、スピード感をもって開発チームの案件を渡す必要があります。まずはドメイン知識をつけるところからとはなりますが、案件創出の開発フローの整備を行い、よりスムーズな開発ができるようにしていきたいです。