PROFILE
宮城 周
開発推進部 技術推進課
2024年5月にラクス入社。前職はメーカーでAIを搭載した製品の新規開発を担当。ラクスでは技術推進課AIチームのマネジメント、AIモデル開発業務に従事している。
ラクスに入社を決めた理由、背景等を教えてください。
まず、ラクスには多くのユーザーを持つ強力なプロダクトがあり、課題が大きくAIが価値を出しやすいためです。
これまでAI系の受託開発企業に勤めた経験もありますが、AI案件はPoC(概念実証)が多かったです。一方、ラクスでは月間700万リクエスト over で数億円レベルのコスト削減に携わることができ、実際のプロダクトへの導入前提で開発できるのは魅力的でした。
さらにAIチームは当時3名と発展途上の組織であり、組織拡大に関われることも魅力に感じました。数億円レベルの利益を出せるプロダクト規模に対し、少人数で発展途上の組織に初期から関わって拡大していくことにワクワクしました。
加えて自分の画像系AI開発経験が活かせ、ワークライフバランスも確保できそうと感じたため、入社を決めました。
宮城さんの役割や、業務内容について教えていただけますでしょうか。
私は技術推進課AIチームで主にチームのタスク管理や他部門との調整などのマネジメント業務、またAIモデルの開発、精度改善等の業務を行っています。
【AIチームの直近業務】
・楽楽シリーズに導入するAI-OCRシステム開発
・他プロダクトと連携したPoC実施
初期は実際に手を動かすプレイングマネージャーの側面が強かったですが、徐々にマネジメント業務の比率を増やしています。
チームの日々の業務の流れを教えてください。
技術推進課AIチームが開発するシステムはプロダクトに組み込まれるものなので、プロダクト側開発チームとは定例会にて密に連携し仕様調整等を行いながら開発を進めます。システムをリリースする際はインフラ開発課とも連携します。
またプロダクト事業部から機能要求を受け取り、実現可能性や工数見積もりを実施し協議することもあります。AIチームには精度や速度に関する知見が蓄積されているので、事業部とはインタラクティブに議論を進めることができます。
製品リリース後は営業やCSなど直接お客様と関わる部門からのAIシステムに関する質問に対応します。すでに多くのお客様に利用されているプロダクトのため、ユーザのダイレクトな使用状況が伝わってきます。プロダクトに満足いただくためには非常に重要なため、迅速に即日対応するようにしています。
これらの業務をチームでローテーションしながら対応しており、お客様のニーズに迅速かつ柔軟に応えられるようなサイクルを構築しています。
どんな時に仕事のやりがいを感じますか?
「チームで協力して成果を出せたとき」にやりがいを感じます。
AIチームはまだまだメンバーが少ない発展途上の組織のため、メンバー間、他部門と連携しながら高速にPDCAを回すことで、大きな成果を出せると考えています。
例えばAIモデルの精度改善に苦戦していた時に、チームでアイディアを出し合って追加した処理で大幅な精度改善を実現したり、AI-OCRシステムのインフラ構成を事業部と連携し要求仕様から見直して大幅なコスト削減を実現できたときなどは、大きな達成感を感じた瞬間でした。
AIチームのスタンスや雰囲気について教えてください。
顧客課題解決を重視したチームです。
R&Dメインでゴリゴリに研究するというより、プロダクトに組み込んだ際にどう価値を提供するかを検討することが多いです。もっと言えば顧客課題を解決する方法はAIである必要はないと考えているので、ルールベースで簡単に解決できるならAIの使用にはこだわりません。
加えて、他部門とのコミュニケーションを重視しています。
プロダクトへの組み込み前提でAIシステム開発を実施するため、プロジェクトで関わるプロダクト開発チームや横断組織と交流会を実施するなど円滑にコミュニケーションを取っています。
また、働きやすい環境作りにも取り組んでいます。
属人性をなくすためにGithub上にコマンドレベルで作業記録を残しており、またリリースや運用時の定常業務は当番制でローテーションしています。担当業務を抱えているせいで休みにくいといったことがないようにしています。
ご自身の今後の目標、またはチームで目指す組織像等を教えてください。
顧客体験をさらに向上させるために、顧客ニーズや競合動向を踏まえたAI開発案件を具体化していきます。
顧客に安定して価値を提供し続けるために、人員をさらに強化し、属人性を排除しながらチームの生産性を高めることが重要です。働きやすい環境を整えつつ、柔軟かつ効率的に顧客の期待を超える成果を生み出せる組織づくりを目指します。