PROFILE
田制 成章
開発推進部 フロントエンド開発2課 課長
大学卒業後、SIerで製造業や金融業向けのWebアプリケーション開発に従事し、その後、事業会社でBtoBサービスのプロジェクトマネージャーを経験。2024年4月にラクスに入社し、現在は楽楽明細・楽楽電子保存、楽楽精算のフロントエンド開発チームのマネージャーを担当。
ラクスに入社を決めた理由、背景等を教えてください。
主な理由は3つあります。第一に、エンジニアリングマネージャーとして組織作りをリードできる点です。次に日本を代表するSaaS企業であり、経営基盤が安定している点です。最後に、顧客への価値提供を最優先とする企業文化に共感した点です。
自組織の業務内容と役割を教えてください。
フロントエンド開発課は各サービスのフロントエンド開発が主な役割です。
私がマネージメントしているフロントエンド開発2課は楽楽精算、楽楽明細、楽楽電子保存の3サービスを担当しています。新機能の開発に加えて生産性や品質向上のため、技術刷新やリファクタリング、テスト自動化にも取り組んでいます。
チームの業務の進め方を教えてください。
当チームの主な関係者は、各サービスのサーバーサイドエンジニアやUIデザイナーです。これらの方々と密接に連携しながら開発を進めています。開発スタイルはウォーターフォール型を採用しています。
どんなに小さい案件でも一つの案件を一人だけに担当させることは避けています。これは業務の属人化を防ぐのと、メンバーの心理的安全性を確保するのが主な目的です。担当者同士で成果物は必ずレビューし、時にはペアプログラミングを行うこともあります。
開発作業以外では、各メンバーの状況確認のためのミーティングを毎日夕方に行っています。また、2週間に1度フロントエンド開発1課と2課合同で情報共有会を開催しており、メンバーのスキル向上に努めています。
求められる知識・スキル・大事にしている価値観等を教えてください。
フロントエンド開発において、HTML・CSSの知識はもちろん必要ですが、それに加えて、ReactやTypeScriptを用いたモダンフロントエンドの開発経験がある方を求めています。一方で、古いサービスではまだjQueryやJSPなどの技術を使用している場合もあるため、これらのレガシー技術に関する知識もあると望ましいです。さらに、UnitテストやE2Eテストの自動化も進めており、VitestやPlaywrightの経験がある方は大歓迎です。
加えて他部署やエンジニア以外の職種の方と連携する機会も多くあります。そのため相手の立場に立ちながら物事を考える姿勢も重要だと考えています。
フロントエンド開発2課では、どんな時に仕事のやりがいを感じられますか?
メンバーからは、「自分が作った機能について、顧客からポジティブなフィードバックが得られたとき」や「チームで協力して成果を出せたとき」にやりがいを感じるという声をよく聞きます。これは私自身も同じです。
また、「複雑な機能をシンプルかつ美しいコードで実装できたとき」にやりがいを感じるメンバーも多くいます。今後はレガシーシステムの技術刷新も進めていく予定ですので、技術選定やアーキテクチャ設計を経験する機会も多く提供できると考えています。
田制さんがマネジメントにおいて重視されていることはありますか?
チームの一体感を大切にしており、そのためにメンバー全員で話し合う場をできるだけ多く設けています。非効率に見えるかもしれませんが、チーム内でのノウハウ共有はうまく機能していると感じています。
また、メンバーを型にはめすぎないよう心掛けています。品質と生産性の安定・向上のために開発フローは整備していますが、手順を細かく指定しすぎると、メンバーの成長を妨げる可能性があるためです。
ご自身の今後の目標、またはチームで目指す組織像等を教えてください。
これまでフロントエンドエンジニアが上流工程に関わる機会は少なかったのですが、顧客理解度を高めてより良いUXを提供するため、要件定義にも積極的に関与していきたいと考えています。そのために、サービスに関する知見や顧客ニーズの理解をさらに深めていきます。
また、チームリーダーやテックリードの育成にも力を入れ、組織のさらなる拡大を目指していきたいと考えています。