PROFILE
尾場瀬 華子
大学卒業後、鉄道資材の調達・営業に従事。2018年8月に経費精算システム「楽楽精算」の営業としてラクスに入社し、ダイレクトセールスを担当。2019年7月より「楽楽販売」を担当。多数の企業に対してバックオフィスの業務改善の提案を行いつつ、メンバーの育成も担う。
『楽楽販売』とは
まずはじめに、尾場瀬さんが担当している『楽楽販売』とはどのようなプロダクトなのかについて教えてください。
『楽楽販売』は、中小企業向けのクラウド型販売管理システムです。あらゆる情報の処理を自動化したり、一元管理することでバックオフィス業務を効率化できるプロダクトになります。
具体的に、お客様のどのような課題を解決できるのでしょうか?
例えば、よくあるのは「社内でうまく情報共有ができていない」という課題です。多くの中小企業では、売上に関する情報や発注情報などをエクセルや紙で管理している場合があります。そうすると、営業側と管理部門との間でスムーズな情報共有ができず、業務負荷が発生してしまいます。
その際に『楽楽販売』で様々な情報の処理を自動化・一元管理化を行うと、情報共有業務を効率化することができるんです。最近ではリモートワーク促進の影響もあり、多くのお客様に導入いただいております。
バックオフィス全般の業務フローを改善する
尾場瀬さんは大阪で『楽楽販売』の営業を担当されていますが、業務内容について教えてください。
いただいたお問い合わせに対して商談に伺い、課題のヒアリングやデモを用いた提案を行います。受注スパンはおおよそ4~50日で、2回程度の商談で受注に繋げることが多いです。受注後の導入フェーズはカスタマーサクセスに引き継ぎます。
関西営業部は大阪、名古屋、福岡に拠点があるのですが、私の所属する大阪営業課では、近畿、四国、中国山陰エリアあたりまでをカバーしています。
担当エリアはかなり広いですね。
そうですね。ただ、お客様先が遠ければWeb商談になるので、長距離の出張はほとんどありません。最近はWeb商談も浸透してきているため、お客様にも問題なく受け入れてもらっています。
商談のお話しをもう少し詳しく伺えればと思います。どのように『楽楽販売』の提案まで繋げているのでしょうか?
『楽楽販売』は販売管理システムとして利用されることが多いですが、実は他にも購買や社内稟議、社員名簿など、様々な使い方ができるんです。自由度の高い汎用的なデータベースシステムなので、その企業の課題・要望に合わせて、あらゆる情報の自動化・一元管理化を可能にすることができます。
そのため、商談やデモを行う際には、「誰がどのように見積もりを作り、その後は誰がどのような処理をしているのか」など、バックオフィス全般の業務フローを1からヒアリングして整理していきます。その上で、販売管理だけにとらわれず、お客様の業務フローや抱えている課題に合わせて様々な機能を『楽楽販売』で構築して提案しています。
自由度が高いからこそ提案内容も幅広く、難易度が高そうだなという印象を受けますが、尾場瀬さんが提案の際に意識していることはありますか?
たしかに、提案できる幅が非常に広いため、課題の上澄みだけを見て沢山の機能を提案してしまうとむしろ混乱の原因になります。そのため、お客様が解決したいと思っている課題に対して、「その課題が生まれる原因はなんだろう?」、「その課題を解決することで、お客様はどういう状態になりたいと思っているんだろう?」という本質的な部分を明確化し、見失わないようにすることを意識しています。
なんでもできるからこそ、本質的な課題を特定することが大事なんですね。
また、一気に色々な領域のシステムを変えてしまうと、それも社内の混乱に繋がります。そのため、「最初の1年間は販売管理領域を重点的に改善。次の1年で稟議のワークフローの整備。最終的には○○の領域まで『楽楽販売』で実現しましょう」というように、お客様の長期的な業務改善プロジェクトを計画することも営業の重要な役割です。
大阪オフィスならではの横の連携で知識をキャッチアップ
販売管理領域だけでなく、バックオフィス全体の業務フローの改善にまで踏み込んで提案していくとなると、かなり幅広い知識が必要になりそうです。
そうですね。『楽楽販売』の製品理解やデータベースの概念、システム知識はもちろん、バックオフィス全体の業務内容や業務フローをビジネスモデルや業界ごとに把握する必要があります。
ビジネスモデルの把握なども必要になるんですね。
例えば、卸売業だと「仕入れて売る」というシンプルな情報のやり取りになります。しかし、コンサルや広告代理店だと、顧客から100万円の売上に対して、その売上金額からさらにリサーチ会社や制作会社などの企業に案件を発注します。すると、情報の処理が複雑になるため、構築する機能や提案内容が変わります。
また、ラクスのようなクラウドサービスの会社だと、毎月お客様に請求する金額はほぼ固定なので、「請求書も自動で作れた方が楽」という潜在的なニーズを捉えて提案することも重要です。
ビジネスモデルや業界によって注目する数値が変わってくるので、それを把握することが最初は大変でした。
どのように知識やノウハウを身に着けていったのでしょうか?
私の場合、自社の経理や労務などのバックオフィス系の方々に話しを聞くことで、どのように業務が回っているのかを勉強していました。これは大阪オフィスの特徴でもあるのですが、バックオフィス系部署が大阪オフィスに集中しているため、すぐに話しを聞ける環境なんです。
もちろんそれだけでなく、これまで社内に蓄積されてきたナレッジも整備されています。業界ごとの業務フローやビジネスモデルの仕組みと、対応する課題や提案内容などの教育資料がまとまっているので、それをもとに知識やノウハウを習得できます。
私の前職は鉄道資材の商社だったため、IT知識や様々なビジネスモデル・業界に関する知識などがあまりなかったのですが、比較的スムーズにキャッチアップすることができました。
教育資料の他に、様々な部署の人たちに話しを気軽に聞けるのは大阪オフィスの特徴ですね。
そうですね。例えば、お客様のバックオフィス全体の業務フローを整理していく中で、他の製品を『楽楽販売』とシステム連携して提案することも必要になります。その際に、すぐ近くに他のサービスの担当者がいるので、困ったことがあればすぐに話しを聞きにいけますし、すぐに誰かに助けてもらえます。
大切なのは好奇心
難しい部分も多い仕事内容だと思いますが、どのような人が活躍できると思いますか?
基本的なことですが「お客様の立場に立って考えられる人」や「好奇心旺盛な人」は活躍できると思いますし、何よりやりがいを感じられると思います。
たしかに身に着ける知識やノウハウは幅広くありますが、常に「お客様はどんな業務を行っているんだろう?」と興味を持って仕事を進めていければ、必要な能力はしっかりと身に着けていけます。実際に私自身、ITに関して未経験でしたが、人の話しを聞くことが好きだったのでやりがいをもって成長していくことができました。
様々な業界・業種のお客様に提案するので、色々なお客様と接したいと思っている好奇心旺盛な方は楽しく成長していける環境だと思います。
成長という観点でいえば、バックオフィス業務全般のコンサルティングを行っていくと力がついていきそうですね。
『楽楽販売』の営業を担当していると、バックオフィス全体の業務フロー改善のプロフェッショナルになっていきます。どれだけ社会が変わってもバックオフィスは無くなりません。
あらゆる業界・業種の業務フローをコンサルティングできる力をつけることができるため、市場価値の高い人材に成長していけると思います。
また、バックオフィス業務全般の課題解決に向き合うからこそ、『楽楽販売』を導入したお客様から、「バックオフィス業務関連で新しく○○をやりたいんだけど、方法が分からないからとりあえず尾場瀬さんに相談したい」と一番にご連絡をいただけることがあります。その時は本当に嬉しいですし、やりがいを感じます。
ありがとうございました。最後に、『楽楽販売』の営業職を検討されている候補者に伝えたいことはありますか?
西日本営業部という観点でいえば、やはり横の繋がりが強いのが魅力的です。自分の担当サービスだけじゃなく、他のサービスの情報も常に入ってくる環境なので、仕事していく中で、「次こういうことをやってみたいな」と自分のキャリアを見つけやすいと思います。
また、目標として、関西圏で販売管理のクラウドシステムの導入をお客様が検討する時に、「とりあえず『楽楽販売』の話しを聞いてみるか」という状況まで知名度を伸ばしていきたいと思っています。そのために、パートナーセールスやクロスセルの強化など、今まさに新しいチャレンジを積極的に行っている状況です。
組織や事業が拡大していく中で、様々なお客様のバックオフィス業務を改善しながら成長していきたい方と、是非一緒に働いていきたいと思っています。