PROFILE
吉元 和仁
大阪第二開発部
2011年10月入社。前職では制御・組み込み系開発を中心にエンジニアキャリアを積み、その後受託開発チームのリーダとして3年間、プログラミング言語や動作環境、分野を問わずに多種多様な開発案件を経験。
―― ラクスに入社を決めた理由を教えてください。
自社プロダクトの開発に腰を据えて携わってみたいという思いと、WEB開発の文化や風通しの良さに憧れがあり、それが叶いそうだと感じたためラクスに入社しました。
―― チームでの担当範囲・役割を教えてください。
通常の開発業務を担当する傍ら、WEBフレームワークの導入、開発プロセスの改善や開発基盤の整理を担当しています。開発チームには得意分野で成果を上げて活躍しているメンバーが多く在籍していますが、私はどちらかというと来た球を打つのが好きなタイプで、一つのサービス開発を長く経験していることから、知見を活かして技術的な課題解決を期待されていると認識しております。
プロジェクト例を紹介すると、2022年3月末のリリースでプロダクトのアーキテクチャを刷新しました。ビジネスサイドや市場の要求に迅速に対応することを目的とした刷新で、プロダクトのリリース後、初めてWEBフレームワークを導入しました。新規サービスの設計とは異なる難しさがあり、開発中は課題の連続でしたが、タスクを実行可能な粒度に落とし込み、修正とレビューを細かく刻むことで、大きなトラブルもなく当初予定どおりリリースすることができました。リリース後は、フロントエンド・バックエンド開発の分業が可能になり、また新しい技術要素が追加されたことで開発メンバーのモチベーションアップにもつながるなど、やってよかった案件でした。
―― 日々の業務の流れを教えてください。
機能リリースは3ヶ月サイクルとなっており、2021年度10月よりアジャイル要素を取り入れた開発にチャレンジしています。チームに改善サイクルを定着させることを狙いとして、計画・開発・ふりかえり・改善を1週間サイクルで繰り返す「反復開発」を採用しています。
―― どんな時に仕事のやりがいを感じますか?
私が担当するプロダクトは「メールディーラー」というWEBサービスで、メール問い合わせ管理サービスの中でトップシェアを誇るサービスです。リリース後20年以上経過していますが、成長の歩みを止めることなく、3ヶ月サイクルで新機能をリリースし続けられている点に誇りを感じています。
―― 求められる知識・スキル・心得等を教えてください。
会社とプロダクトの成長に伴い、関係者は年々増加しています。またオフショア開発にも挑戦しているため、ベトナムの開発メンバーとのコミュニケーション機会も多いです。ブリッジエンジニアと通訳が橋渡しをしてくれるため語学力は必要ありませんが、要件や設計などの考えを論理的かつ分かりやすく言語化し、自分の考えを認識齟齬なく伝えるスキルが重要だと考えています。
オフショア開発チームの生産力が高まっていくにつれ、国内開発チームの重要な仕事として、要件定義や開発案件創出、技術面での改善(リファクタリングやテスト自動化)があります。こういったことへのご興味があると良いと思います。
―― どのようにチームの技術力向上に取り組まれていますか?
経験による学びを重要視しています。反復開発を取り入れたのも、コミュニケーションの頻度を上げてノウハウを継承する狙いがありました。難易度の高いタスクをメンバーに依頼する場合は、メンバーのスキルや経験に応じて、実施可能なタスクの大きさに分割します。また、学びをチームで共有できるように分業を積極的に取り入れています。
―― ご自身の今後の目標や、チームで目指す組織像等を教えてください。
私達のプロダクト開発チームは、20年以上もプロダクトコードの複雑性や技術的負債をはじめとする課題を数多く乗り越えてきました。しかし、会社の成長やプロダクト関係者が増えたことで、課題の難易度が高くなり、プロダクトコード以外の課題とも向き合う必要があります。今後、ビジネスサイドや市場ニーズにより迅速に対応するために、改善サイクルを高速に回し続けることができる開発チーム作りに注力していきたいと考えています。そして改善サイクルを回す中で、学ぶ喜びをチームで共有しあえる開発チームにしていきたいです。