配配メールの開発プロセス紹介

PROFILE

大塚 正道

配配メール開発課 課長

新卒で大手通信教育事業会社のWeb受付システムの構築に携わった後、SIerに転職し食品系、製薬系、製鉄系など様々な業界を渡り歩いて大手企業の受託開発を経験。2011年にラクスへ入社し、BtoCサービスや北米向けサービスなどの新規事業の開発を経験した後、2015年に楽楽精算の大阪開発チームをリーダーとして立ち上げ。2019年からは配配メールのエンジニアリングマネジャーを担当している。

プロダクトについて

配配メールは2007年にリリースした、メルマガ・一斉メール配信を行うことができるクラウドサービスです。販促メールやメールマガジンで大量配信を行う必要があるBtoB企業、BtoC企業に多くご利用いただいており、ラクスグループのメール配信サービス(配配メール、Curumeru、ブラストメール)を合わせると国内シェア3位となっています(2021年12月時点)

開発体制

配配メール開発課は総勢13名(2023年7月現在)です。下記の5つのサブチームがあります。

「プロダクト推進」 … ビジネスサイドと協力して開発ロードマップを策定、要求仕様策定~要件定義に関わる
「プロダクト開発」…  設計以降の開発プロセス全体を推進
「運用・サポート」 … カスタマーサクセス、インフラチームと協力し、顧客満足向上につながる運用・サポートを行う
「技術推進」 … 「プロダクト開発」チームに所属し、チーム全体の横断的な技術課題にも取り組む
「ブリッジ」 … 「プロダクト開発」チームに所属し、ラクスベトナムとの開発業務の橋渡しを専属で行う

フロントエンド開発とUIデザインは、それぞれプロダクト横断の専門組織である「フロントエンド開発課」「プロダクトデザイン課」が担当しています。

ラクスベトナムにもPM、PL、エンジニア、QAエンジニアを合わせて7名のチームがあり、ブリッジエンジニアと協力しながら開発を進めています。製品開発の主力は将来的にラクスベトナムが担っていき、国内開発チームはビジネスの成長と顧客改題解決、技術的な課題解決(継続的なデリバリー、新技術要素導入など)に注力していく方針です。

開発プロセス

LeSS(Large-Scale Scrum)と呼ばれる大規模プロジェクト向けスクラムの要素を取り入れた開発を行っています。メジャーリリースは3か月に1回です。

長年提供しているサービスを継続させながら新たな機能を生み出して製品力を上げていくために、日本側・ベトナム側ともに共通の1週間単位のスプリントを採用し、ビジネスサイドから素早いフィードバックを受けるようにしています。週に一日はカイゼン業務に充て、機能開発との両立をしています。

1スプリント(1週間)での業務サイクル

実際に行った改善、技術的チャレンジの事例は下記をご覧ください。
PHPカンファレンス2022 / Slimでサブシステムを構築してレガシーサービスにモダンな光を差し込ませた話
13年続くレガシーサービスを安全にリリースし続けるためのテスト戦略

PdMとビジネスサイドが密に協力し、顧客課題解決を目指す

開発チームに所属しているプロダクトマネージャー(PdM)は、ビジネスサイドに所属するプロダクトマーケティングマネージャー(PMM)と一つのチームになり、顧客課題の解決を目指しています。
1週間単位で行われるスプリントレビュー会議では、PdMとPMMに加えてビジネスサイドの事業部長、カスタマーサクセス、企画が参加するため、プロダクトに顧客の声を反映するための密接な意見交換を交わすことができます。課題やあるべき姿を明確化できるようにプロセスを構築し、顧客の要求吸い上げ~開発すべき機能のロードマップ策定を担うPMM、システム観点から要求仕様を固めるPdMといった双方の役割も明確化しています。

ビジネスサイドとのスプリントレビュー体制

以上、配配メール開発課の開発プロセスをご紹介しました。

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