PROFILE
山口 笙
プロダクトマネジメント1課 課長
2014年、フューチャーアーキテクト株式会社に入社。製造業の基幹システム刷新や証券会社の法制度対応案件など、複数のプロジェクトに従事。その後、2019年に株式会社バカンに入社し、プロダクトマネージャーとして複数の新規プロダクトの立ち上げ・グロースに貢献するとともに、BizDevとして大企業とのアライアンス推進も担当。2024年7月にラクスに入社し、現在は楽楽精算のプロダクトマネージャーとして、プロダクトの成長をリードしている。
ラクスに入社を決めた理由を教えてください
前職はIoT系のビジネスをしている社員数70名ほどのスタートアップでプロダクトマネージャーを担当していました。転職を考えた理由は大きく2つあります。1つは、プロダクトを起点に、より大きな事業成長を実現できるフィールドへ挑戦したいと考えていたこと。もう1つは、より多くの仲間と切磋琢磨しながら、自分自身をさらにレベルアップさせられる環境に挑戦したいという思いがあったことです。
ラクスを選んだ決め手は、「頑張った分だけ事業が成長する市場がある」と感じられたことでした。楽楽シリーズのように、ビジネス的に成功しているプロダクトが複数あり、経理・バックオフィス領域には明確なニーズがあります。以前に一度会社を調べたことがあったのに加え、選考の過程で現在の上司から組織について説明していただき、切磋琢磨できる環境だと実感できたことも入社の後押しになりました。
入社後は、業務プロセスや人事評価制度の整備がしっかりしていた点に驚きましたし、事業成長へのインパクトを軸に意思決定が行われる文化にも良い意味でのギャップを感じました。事業を伸ばす根拠を示して提案すれば、現場発の提案がそのまま採用される場面も多く、「事業を伸ばすには何が最善か」を考える解像度が上がったと実感しています。
所属する組織の業務内容と役割を教えてください
私が所属するプロダクト部は、プロダクトマネジメントとプロダクトデザインに責任を持つ組織です。プロダクトマネジメント組織は楽楽精算・楽楽明細・楽楽債権管理・楽楽電子保存を担当し、プロダクトデザイン組織は楽楽クラウド全体のプロダクトデザインを担当しています。開発部門と事業部門の中間に立ちながら、お客様に届ける価値を最大化することが部としての役割です。
その中で、私が管掌するプロダクトマネジメント1課は、楽楽精算のプロダクトマネジメントを担当しています。PMMなどビジネスサイドと連携しながらプロダクトを成長させ、事業成長につなげることが役割です。
課は私を含め5名で、全員PdMです。担当領域はエンタープライズ対応・AI機能・楽楽シリーズ連携の3テーマに沿って分担しており、各テーマに1〜2名がアサインされています。事業の方向性とプロダクトの方向性をできる限り一致させることを意識しており、楽楽精算が注力する事業テーマからブレイクダウンして各メンバーの業務を設計しています。
他組織との関係としては、ビジネスサイドでは営業・CSのユーザーニーズ担当者と直接やりとりする機会が多く、開発サイドではエンジニア・デザイナーとスクラムチームを組んで連携しています。ビジネスサイドの多くのステークホルダーと向き合いながら、必要に応じてお客様と直接対話するという接点の広さが、このチームの特徴の一つです。
チームの日々の業務の流れを教えてください
大きなサイクルとしては、年4回の大きいリリースと年8回の小さいリリースがあり、会社全体がそのスケジュールに向けて動いています。毎月案件の優先順位を決めるタイミングがあり、メンバーはそこに向けて業務を進める形です。
1日の流れとしては、朝にスクラムのデイリーイベントがあり、そこでエンジニアメンバーと状況確認を行います。日中はビジネスサイドとのミーティングが1〜2時間、開発内の打ち合わせが2〜3時間程度あります。その合間の時間で、メンバーは担当案件の要求整理やユーザーインタビューを進めています。
チームメンバー同士の席が近いため、仕事の話だけでなく日常会話も自然に生まれています。元々はウォーターフォール型の開発が中心でしたが、ここ1年でスクラムへの移行が進み、スプリントプランニングやレトロスペクティブといったイベントを通じてエンジニアやデザイナーとの連携も増えています。
チームではAIをどのように活用していますか
チームでは全員がClaude Codeを業務に活用しています。具体的には、お客様の要望が蓄積されているデータから担当案件の課題をまとめ、PRDの叩き台を自動生成するフローがほぼ完成しています。
最近特に増えているのが、プロトタイプを作ってお客様に見せる活用です。エンプラ対応で顧客から要望をいただいた際、PdMがClaude Codeを使って実際に触れるプロトタイプを作り、「こんなイメージですか?」と確認しながら進める動きが生まれています。以前は紙芝居のような資料を見せながら説明するのが中心でしたが、大きな変化だと感じています。
チーム・全社でもAI活用を推進する方針があり、効果的なプロンプトを蓄積してチーム全体で使い回せるリポジトリも整備しています。導入にあたっては個人差があるため、強制はせずメンターをつけながら実践ベースで使ってもらうアプローチをとっています。一度使ってもらえれば「こんなに楽になるの?」と感動してくれる方が多く、まず触れてもらうことを意識しています。
今後は単なる業務効率化にとどまらず、課題設定力や判断力といったアウトプットのレベル自体を引き上げることに挑戦したいと考えています。
開発として事業にどのように関わっていますか
楽楽精算のPdMチームは、開発組織の中でもビジネスサイドとの接点が特に多い部署だと思っています。PMMの方々が中心ですが、私やメンバーも営業・CSの担当者と直接やりとりすることが多く、必要に応じてお客様のオンライン商談に同席することもよくあります。
意思決定への関与という面では、私自身は開発リストを作成して事業責任者にすり合わせを行い、実質的な優先順位の提案をしています。事業が伸びるかどうかという軸で案件を整理して持ち込んでいるため、提案がそのまま通ることがほとんどです。
メンバーも徐々に事業責任者との直接のすり合わせに移行できるよう、ビジネスジャッジの視点を伝えながら育成を進めています。
チームの雰囲気を教えてください
一言で言うとフラットで、意見が言いやすい雰囲気です。他のチームと比べても、意見を言い合える文化は強い方だと感じています。改善提案も気軽に出せる雰囲気があり、発言した内容がきちんと受け止められ、次のアクションにつながっていく感覚があります。
雑談の話でいうと、チームメンバーの多くが同じゲームにはまっていて、夕方6時を過ぎると誰からともなくその話が始まるのが最近の日常です。仕事の話もそうでない話も活発にやりとりできる関係性になっています。
仕事面では席が近く気軽に声をかけ合える距離感なので、日常的なコミュニケーションがとれますし、週次の定例でもアイスブレイクの時間を意図的に設けています。チームランチも定期的に実施しています。心理的安全性という面では、リスクや懸念を早い段階で気軽に共有し合える雰囲気があります。
チームではどんなやりがいを感じられますか
一番大きいのは、楽楽精算という国内有数の規模のクラウドサービスで、プロダクトマネジメントを担えることの貴重さです。1つの機能をリリースすれば2万社弱のお客様に届き、新しく企画したオプションがヒットすれば数十億円規模のインパクトになる。そんなスケール感のある環境で仕事ができることは、大きなやりがいです。
もう一つは、お客様の奥深い業務課題を解きほぐしていくおもしろさです。長く担当していても、「こんな業務があったのか」「こんな課題を抱えていたのか」という発見が今でも尽きません。外から見えている以上に、お客様の業務は複雑で多様です。そうした課題を一つひとつ解きほぐしながら理解を深めていくことに、大きなやりがいを感じられる環境だと思います。
さらに今は、楽楽精算が大きく変わるタイミングにいます。エンタープライズ対応や楽楽シリーズ連携の強化など、単体プロダクトの戦いから面の戦いへと移行している局面です。難しいことも多いですが、うまくいったときのビジネスインパクトは相当大きく、その挑戦の真っ只中にいられることも大きなやりがいです。
マネジメントにおいて重視されていることはありますか
特に意識しているのは、「お客さんの顔が見える話をしているか」という点です。数字や集まった情報だけで業務を進めていると、「そのケースに当てはまるお客さんって具体的に誰なの?」「それって本当にそこが困っているの?」という状況が必ず出てきます。なので、メンバーとの会話ではお客さんの実在感を常に確認するようにしています。
たとえば「この会社でこういう人がいて、こういう運用をしているからここで困っている」という説明ができるかどうか。それが一つあるかどうかで議論の質が変わります。甘いと感じたら「お客さんに聞いてきてください」とフィードバックします。それがメンバーへのフィードバックで一番多いかもしれません。お客さんの顔と業務が見えているかを、マネジメントで一貫して大切にしています。
活躍できる方の人物像を教えてください
まず基本的なところでいうと、ロジカルに話せる・資料を使って説明できるというのは前提として大事だと思っています。
その上で、フットワークの軽さもかなり重要だと感じています。遠慮せずに聞きに行ける、必要な人にすぐ相談できる、そういう軽やかな動き方ができる方は成果を出せています。
もう一つは、お客さんの業務や課題に純粋に興味を持てるかどうかです。情報は人の中にあるからこそ、お客さんや営業・CSの話を聞きに行くことにモチベーションを感じられる方は、よいプロダクトをつくれると思っています。技術的な背景よりも、ビジネスや運用の話に対して興味を持てるかが大事です。
まとめると、ロジカルに話せて、自分から軽やかに動き出せて、お客さんの業務に本気で向き合える方が、このチームで活躍できると思っています。
入社された方と取り組みたい課題、目指す組織像を教えてください
プロダクトとして取り組みたいテーマは、エンタープライズ対応・AI活用・楽楽シリーズ連携の3つです。楽楽精算自体が、単体プロダクトの戦いから面の戦いへと移行するタイミングにあり、この3つが今後の事業成長を左右する柱だと認識しています。
今、全体のロードマップ策定や事業責任者とのディスカッションは私が中心となって動かしていますが、だからこそ、これから入る方にはその領域に食い込んでいける伸びしろが大きくあります。事業責任者と直接すり合わせできるビジネスジャッジの視点を、実践を通じて早い段階から掴んでもらえる環境にしていきたいと考えています。AIの活用についても、単なる効率化ではなく、メンバー一人ひとりのアウトプットの質そのものを底上げする段階へ引き上げていくつもりです。
1〜2年でそうした組織を作っていくフェーズなので、早いタイミングで入るほど、裁量を広げていく余地は大きいはずです。事業の方向性を理解した上で自分なりの優先順位を提案できるようになる、そのプロセスを一緒に楽しめる方と働きたいと思っています。



















































































































































