PROFILE
今本 光
インフラ開発部 SRE課 課長
2012年にSI企業に入社後、2021年10月に2社目としてラクスのSRE課に入社。複数のクラウドサービスを横断した基盤システムの開発において、チームリーダーのポジションで幅広い業務を担当。現在は開発推進部 SRE課 課長を務める。
これまでのご経歴と、ラクスに入社を決めた理由、背景等を教えてください。
前職のSI企業に所属していた約10年ではWebアプリケーション開発に携わっており、最後の6年間はJavaで契約管理システムのバックエンドAPIを開発するプロジェクトに関わっていました。自社の開発メンバーをまとめる開発リーダーを任されたり、DDD等の新たな設計手法を学ぶ機会も多く、エンジニアとしての成長や価値観の醸成はこのプロジェクトの影響を受けている部分が大きいです。
その後、年次を重ねるにつれて、より直接的に自分が所属する企業への価値を生み出したいと思うようになったのが、SI企業から事業会社への転職を考えるようになったきっかけです。
とはいえ初めての転職で、事業会社への転職も初めてだったので、転職時は「自分が活躍できる可能性を感じること」と「スタートアップではなく事業としてある程度安定している」という点を重視しました。その点、ラクスは多くのクラウドサービスを展開しており、率直に事業として安定していると感じたのが転職を決めた最も大きな動機です。また、採用面談の際に今後のシステム開発の構想とその設計作業に必要なスキルセットを聞いて、私が前職で培っていた知識と合致する部分が大きく、得意分野を生かせそうだと思った点も大きかったです。
更に、ラクスが掲げている「日本を代表するSaaSエンジニア集団となる」というビジョンも、よりエンジニアとして成長できる可能性の高さを感じさせてくれて魅力的に映りました。
SRE課の役割や業務内容を教えてください。
SRE課は「高品質で使いやすいSaaSを顧客に素早く提供するために開発組織のQCD向上を実現し続ける」をミッションとしています。
具体的な役割は、プロダクト開発チームがエンドユーザーへの直接的な価値提供に専念できるようにすることを目指し、自動化や標準化による生産性向上に取り組むことです。
例として、下記のような業務を行っています。
・各プロダクトが共通利用する社内プラットフォームの開発・運用
・オンプレミスでのKubernetesの設計・実装やアーキテクチャ改善
・オブザーバビリティツールの構築・導入
日々の業務の流れを教えてください。
下記の1週間のタイムボックスでスプリントを回しています。
・毎週木曜 プランニングと振り返り
・月〜水 デイリースタンドアップ
・その他 各自の担当する定例ミーティング
マルチプロダクト向けの社内システムを開発・運用していることもあり、各プロダクト開発チームや事業部の運用部門とのやり取りをすることが多いです。
タスク管理はGitHubのIssueベースで行い、GitHub Projectsを活用してカンバンやバックログ、ロードマップ(ガントチャートのような機能)を管理しています。
リリースプロセスについてはGitHubActions+ArgoCDを使ったGitOpsでKubernetesへの自動デプロイ環境を構築しています。そのため、簡素なリリースプロセスになっています。
チームで大事にすべき価値観、求められる知識・スキル等を教えてください。
顧客への価値提供スピードと品質の向上に寄与するために、泥臭くとも組織内外を巻き込んで成果を出す行動力を大事にしています。
業務でその行動力を発揮するために、我々のチームではラクスの行動指針「リーダーシッププリンシプル」の中でも、下記3つを特に大事にしています。
・「結果にこだわる」
当事者意識を持って、顧客への提供価値に貢献できることであれば、チームの垣根にとらわれず協力し合い施策を推進します。
・「学習し成長し続ける」
業務理解と技術力を高め、”SRE課になら任せても良い” という信頼を得ることを目指します。
・「誠意をもって人と接する」
横断組織という立場上、プロダクト開発チームをはじめとして様々な社内組織と関わる機会があります。相手の立場を理解することで、納得感をもって双方が望む方向に進むことができます。
求められる知識・スキルについては、Kubernetes上の社内システムの開発・構築・運用を実施しているので、Webアプリ開発経験、インフラの構築経験のどちらも活かすことができます。
開発とインフラの垣根を設けず幅広く成長したいという方に来ていただけると嬉しいです。
マネジメントにおいて重視されていることはありますか?
チームメンバーにとっての成長環境を作りだすことを重視しています。
それこそが組織の成果最大化の源泉だと思っています。
具体的には、フルサイクルに近い形で業務を経験してもらうことを理想としています。
技術選定、要件定義〜設計、運用まで担当し、自分が作ったものに責任を持つことで、技術力向上に加えて顧客への価値提供がどれだけ高められたのかを自ら感じ取ることができます。
円滑な部署間の相互協力を実現するため、チームとして事業部や開発チームに対しての言語化やコミュニケーション力向上を図るほか、取り組みへの理解を深めていただくためSRE課自体の広報活動も行っています。
SRE課の仕事のやりがいを教えてください。
SRE課のやりがいは、この二つです。
・マルチプロダクトの生産性向上で、多くの顧客への価値提供につながること
・主体的に取り組むことでエンジニアとしての成長を実感できること
ラクスは成熟期から立上げ期までの幅広いプロダクトを展開しているため、価値を届ける顧客数も多いですし、組織横断チームのため多くのプロダクトに対して貢献することができます。
エンジニアの成長を重視しているため、メンバーの裁量で行える業務範囲も広いです。
異なるプロダクトチームと協力しながら当事者意識を持って着実に施策を前進させるのは、大変さもありますが大きな価値となると思っています。
エンジニアとしての成長と、顧客への大きな価値提供を同時に実感できる、やりがいのある仕事です。共感頂けた方は、是非一緒に働きましょう!