PROFILE
藤井 高志
大阪第二開発部 楽楽販売開発1課 課長
大学卒業後約10年、SIやSESとしてシステム構築・運用・保守対応を経験し2016年ラクス入社。入社当初から楽楽販売(働くDB)を担当し、開発からリリース、顧客サポートまで、製品開発全般を一貫して経験。2021年4月より楽楽販売開発課長として、製品検討と本番運用における保守業務を中心にマネジメントを行う。
まず、藤井さんのご経歴を教えていただけますでしょうか?
大学卒業後約10年ほどはSIやSESとしてお客様先システムの構築業務やリリース後の運用・保守対応を実施していました。ラクスに入社したのは2016年6月でした。入社当初から楽楽販売(働くDB)に関する開発に携わっています。自社サービスの開発は初めてという事もあって、当初は開発業務から製品理解を進め、顧客問い合わせにおけるサポート対応や、本番運用に関するリリース業務を実施するなど、製品開発に関する全般業務を経験することができました。2021年4月より楽楽販売の開発課長として業務を行っています。課長になってからは、主に製品検討と本番運用における保守業務を中心にマネジメントを実施しています。
ラクスに入社を決めた理由、背景等を教えてください。
入社前、多くの案件でお客様先に数か月か1年以上の期間、お客様先に常駐することが多い状態でした。主体的にサービス品質や改善に向き合うことへの制約が大きく、自分の将来像に不安を感じた事が転職の大きな背景となります。次の転職先としては自社サービスの開発をしようと思い、ラクスと出会いました。面接/面談を通して、しっかりと個人個人を上司が見てフィードバックする仕組みだったり、改善を取り入れてサービスをよくしようという社風が伝わってきたのが入社した理由となりました。
藤井さんの担当範囲・役割を教えてください。
楽楽販売というサービスに関しての新機能やCS改善に関する開発検討を実施しています。営業/CSから上げられた開発要望に関して、製品企画担当者と何を作るのか、いつまでにどんな優先度で作るのか、といった点を検討しています。どんな機能/UIとして作るのか、といった点でメンバーが中心に検討したものをチェックするという役割も担っています。また、本番運用の中で発生する問い合わせやトラブル事項の全般的な管理も実施しています。
そういった業務の中でどのメンバーに何をやってもらうのか、将来的にはどんなキャリアを作っていくのかという育成プランや、採用も含めたチーム構成を検討しています。
藤井さんの現在の日々の業務の流れを教えてください。
各メンバーの作業内容や進捗状況を確認しています。機能検討における対応内容や課題がないかの確認、全般的な進め方の相談、本番運用における問い合わせ内容の優先事項の確認、期日や重要度のチェック、製品企画に関する情報の整理と集約、内容が正しいかどうかの確認などを行っています。また、目標設定内容の進捗状況のチェックや1on1を通した定期フィードバックを実施しています。
求められる知識・スキル・心得等を教えてください。
今までにあった仕組みを踏襲するのではなく、新しい改善を取り入れていく点が非常に重要となります。そのためには、常に課題意識をもって作業に取り組み、なぜこんなことになるのか、こうした方がもっとよくなるのに、という視点を持つことが大切です。
また自分視点だけではなく他者視点でも考える必要があります。自社サービスなので、利用する顧客、そのサービスを販売する営業、問い合わせ対応するCS、開発するメンバー、保守運用をするインフラ担当、などそれぞれの視点で物事を考えないと、具体的な改善にはつながらないため、自分中心に考えないというのはとても重要な要素となります。
藤井さんご自身について、どんな時に仕事のやりがいを感じますか?
自社サービスには明確な終わりがないので、それぞれの作業を終えた時のやりきったという感覚は薄いです。一方、3カ月前、1年前に作業した内容が売上にとても貢献していたり、誰かの作業を大幅に楽にできていた、とふとした時に感じる事があり、自分の取り組んだ作業が継続して役に立っていると感じられることがやりがいと思っています。数年前のサービスからの進化をリアルに感じ取れる事が、自社サービスの強いやりがいなのかなと思います。
今後目指すチーム像を教えてください。
楽楽販売はトップシェアを作っていこうという目標を持って取り組んでいます。そして、開発力がないとその目標には到達できません。営業やCS担当が提案の選択肢に迷うぐらい豊富な機能を開発して、しっかりと開発を推進しているおかげでトップシェアを達成できたという状況を作りたいです。そのために特定のスーパーエンジニアに依存せず、多数のメンバーが成果を発揮できるようなチームを作って、高い開発力を実現したいと思っています。
トップシェア実現のために、他部署との連携も重要になりそうですね!
ラクスのリーダーシッププリンシプルに「全体最適視点をもつ」というキーワードがある通り、自分たちが楽な方向に考えるのではなく組織全体を見てよりよい方向に考える必要があります。私たちは開発者ですが、営業やCS、インフラの視点を忘れずに、お互いに寄り添いあうことが非常に重要だと思っています。そういった視点で各部署とかかわるのは難しい点ではありますが、ラクスはお互いに感謝を口に出す文化になっているので、横断的に推進する点において非常に満足感を得られる環境です。
逆に、チームの課題はありますか?
私やその前任メンバーは中途採用で入社していますが、直近5年程度は新卒採用も積極的に推進しているため、新卒メンバーが多くなっている状態です。中途入社メンバーと新卒からのメンバーには経験の差があるため、ドメイン知識や、暗黙のナレッジをいかにズレなく伝達していくかが課題です。丁寧なコミュニケーションに気を付けるほか、フローや品質基準などを明確化・明文化し、仕組みでの対応も進めているところです。新たに入社された方とはこのような橋渡しの取り組みを進め、チームの学習/成長機会を作り出していきたいですね。
入社された方と一緒に取り組みたい技術課題はありますか?
2008年にサービス開始したので、改善点は多数あります。
・レガシープログラム
・DBのチューニング
・大量トランザクションの管理
・トラブル発生時の影響範囲抑制
特にこれまでは中小企業をメイン顧客としていましたが、今後は大企業/大規模利用顧客も対象としていこうとしています。その中でDBのチューニングや大量トランザクションの管理については重点的に改善していきたいと思っています。新しいミドルウェアを導入したり、既存プログラムの効率化による処理速度向上などです。自分で自分が作っているサービスをよりよくしようというマインドをお持ちの方と是非一緒に取り組んでいきたいです。
まだまだ成長機会が沢山ありそうですね!
楽楽販売という製品はラクスでも今後更に成長するサービスとして、会社にとって重要な役割を担っています。大阪で開発しているサービスで楽楽販売のような成長ができるサービスは他にないんじゃないかなと思えるくらいの規模となっています。私も入社してからサービスが拡大する事を実際に経験して、とてもやりがいを感じますし、自分がこのサービスの成長に寄与できたという誇りを感じています。新しい仕組みを考えたり、発生する課題を解決して別の課題に取り組むなど、現状維持ではなく常に改善をしていけるため、自分を大きく成長させられる環境だと思います。