PROFILE
譜久村 順次
楽楽勤怠開発部 部長
Slerの受託開発業務で証券会社や航空会社のシステム構築を経験し、20代後半で受託開発やエンジニア派遣を行うソフトウェア会社を起業。10年ほど代表取締役として企業経営を行う中で、勤怠管理や給与計算のASP(SaaS)サービスを構築したのち、当該事業を某大手精密機器会社のグループIT企業に譲渡し、自らも事業責任者として転籍した。20年近く事業責任者として携わり2023年7月のラクスへの事業譲渡によりラクスの子会社に転籍、2024年4月の子会社の吸収合併によりラクス入社。
楽楽勤怠開発部はどのような部門かご紹介いただけますでしょうか。
楽楽勤怠事業のミッションは「組織の生産性向上に寄与する」こと、ビジョンは「SaaS型勤怠管理市場で確固たるシェアを獲得する」ことです。
楽楽勤怠開発部は、そのビジョンを達成するための製品を構築・提供することにあり、楽楽勤怠開発部としてのミッションは「顧客を深く理解し顧客が感動するソリューションを創造し提供する」としています。
「顧客が感動する」には、顧客の要望に応えるだけではなく、顧客の想像を超えた価値を提供するという意味を込めており、そういう意味では顧客を深く理解する必要があるということになります。顧客や営業などから言われたことを実現するのではなく、エンジニア自身が顧客の課題を理解し、どのようにそれら課題を解決するのかを考え提案し実現する。そのような環境であり続けたいですね。
また、ラクス製品でHRテック分野は楽楽勤怠が唯一であり、これからさらに製品を成長させていかなければいけないと思っています。
楽楽勤怠開発部の開発体制、開発プロセスをご紹介いただけますか?
開発スピードアップのため、ウォーターフォール型からアジャイル型(スクラム)に変更し、二つのスクラムチームで開発を行っています。
チームに所属するメンバーの役割としては、スクラムマスター、デザイナー、プロダクトオーナー、バックエンドエンジニア、フロントエンドエンジニア、リードエンジニアが存在し、それぞれのチームで異なる開発案件を推進しています。プロダクトバックログアイテムの創出スピードアップやテスト及びリリースの自動化など、まだまだ取り組むべき課題はありますが、いつでもリリース出来る体制及びプロセスに向けて取り組んでいます。
譜久村さんがマネジメントにおいて重視されていることはありますか?
軍隊のような支配型リーダーシップではなく、メンバーの生産性を向上させるためのサーバント型リーダーシップ、サイロ化を防ぎコラボレーションが生まれる環境、メンバー同士が親近感、一体感を持って仕事に取り組める環境、個人のパフォーマンスよりもチームのパフォーマンス、成長意欲の出る環境作りや人材育成を重視しています。
楽楽勤怠開発部の課題とその背景を教えてください。
市場競争の激しい勤怠管理市場において、シェアNo.1を獲得すべく、開発生産性とスピードをさらに向上させるため、DevOpsの文化・体制を目標とし開発運用体制の強化及び効率化を進めています。
SaaS製品・サービスを顧客にスピード感を持って問題なく届けるには、プロダクトマネージャー、デザイナー、フロントエンドやバックエンドエンジニア、インフラエンジニアなど、異なる部門に所属する様々な役割を持ったメンバーが、協力して開発運用業務を進めていかなければいけませんので、サイロ化に陥らずにコラボレーションしていくことが重要だと思います。これは一過性の課題ではないので継続的な改善に取り組んで行きたいです。
楽楽勤怠開発部の目標と展望を教えてください。
まずは、勤怠管理市場でマーケットリーダーとなり、より多くの顧客に価値を届けるため、製品の幅を広げHRテック領域で存在感を示していきたいと考えています。
市場には多くの競合製品が存在しますが、競合他社を模倣するのではなく顧客志向を追求し、顧客の課題を解消するための製品作りに徹していくことで、多くの顧客に認めてもらうことが出来ると思いますし、多くの顧客を抱えることで、課題発見のチャンスが増え成長への好循環が生まれてくるものだと思います。
その点では、ラクスはすでに楽楽精算や楽楽明細などFinテック領域で一定の市場シェアを持っており、領域は異なるものの、顧客課題を理解してより良い製品作りが出来れば、大きく成長出来るチャンスは十分にあると思っています。
楽楽勤怠開発部で仕事をする醍醐味を教えてください。
勤怠管理市場ではチャレンジャーという立場であるので、チーム一丸となってミッションである「顧客を深く理解し顧客が感動するソリューションを創造し提供する」を実現し、チャレンジャーからマーケットリーダーになれるよう、本気で取り組んでいます。
チームには様々な役割の人が存在しミッション・ビジョンの実現のため日々取り組んでいますので、エンジニアとしての成長はもちろんのこと、開発している製品の成長、そして事業の成長を共に感じることが出来ると思っています。共に挑戦できることを楽しみにしております。