PROFILE
及川 佳奈子
証券会社にてマーケティング部門、カスタマーサクセス部門、戦略企画部門の責任者を務める。また、広告代理業を手がけるグループ会社を設立し、事業の立ち上げと運営を推進。2021年11月にラクスに入社し、現在は『楽楽精算』『楽楽明細』をはじめとした『楽楽シリーズ』のイベントマーケティングにマネージャーとして従事。
自身の子育て経験を活かし、女性のキャリアの力になろうと発起
前職の証券会社で要職を務めてきた及川さんが、転職を考えた理由を教えてください。
もう一度チャレンジを楽しみたいと思ったからです。
私には2人の子どもがいます。上の子はもう成人していて、下の子は今10歳。2人の日々成長する姿を間近で見つめ、母親の私が子どもたちから刺激をもらう毎日です。
一方で私はと言うと、前職の会社では先々のキャリアが見えてきた時期。子どもたちに触発されたこともあって、このままでいいのかと、もどかしさを感じていました。
そこで、下の子が小学校に慣れ、子育てに手がかからなくなったこともあって、当時のポジションに安住するのではなく、もう一度大海に飛び出そう、新しいことにチャレンジして成長しようと一念発起、転職を考え始めました。
その舞台に選んだのがラクス。なぜだったのですか?
ひとつは、考え方に共感したからです。
エージェントの方に紹介されたのが、ラクスとの出会いでした。私はずっと金融畑にいたこともあって、正直ラクスについてあまり知らなかったため、その方は「こんな会社です」と、ラクスのリーダーシッププリンシプルが記載されたURLを送ってくれました。
それは、「日本を代表する企業」になるために、ラクスのリーダーが共有している行動指針。「自分自身の会社だと思う」「全体最適視点をもつ」「誠意をもって人と接する」など、私が管理職として長年大切にしてきたことばかりで、深く共感しました。
その後の面接で事業への熱い思いやロジカルな戦略を伺い、本気で「日本を代表する企業」を目指せる会社だと確信。どんどんラクスのファンになっていったのです。
また人事担当者から「女性管理職の比率を高めたい」という話を聞いたとき、私に力になれることがあるのではないかと考えました。
私は前職で子育てをしながら管理職としてキャリアを伸ばしましたが、今と違ってそもそも管理職をめざす女性が少なかったこともあって、時には周囲からの風当たりを強く感じたこともありました。
これからキャリアを重ねていく女性社員の皆さんには、そうした思いをせず、ラクスという将来性のある成長企業でどんどん上を目指してほしい。私の経験を活かし、そのお手伝いをしたいという思いが高まったことが、入社を決めた一番の理由です。
イベントマーケティングの可能性を広げるチャレンジ
入社後はどんな業務に取り組んでいるのですか?
マネージャーとして入社後、『楽楽精算』『楽楽明細』をはじめとした『楽楽シリーズ』について、展示会やセミナーによるイベントマーケティングを担当しています。イベントの企画・準備・運営はもちろん、イベント当日には営業の人たちと一緒に会場のブースで商材の説明やデモンストレーションを行い、新規受注を後押しする部署です。
前職でも経験のあった領域ですか?
いえ、ありませんでした。マーケティングの経験は長いのですが、前職では個人のお客様を対象としたオンラインマーケティングやブランディングがメインだったので、BtoB向けのイベントによるマーケティングは、私にとって初めてのチャレンジです。
手応えはいかがでしょうか。
少しずつ上向いてきたという感じです。
入社当初、営業部門から「イベントマーケティングの効果は限定的で、費用対効果が良くないのではないか」という声を聞く機会がありました。実は私自身もイベントマーケティングにはやや懐疑的でした。前職で個人投資家向けのイベントを行っても成果があがらなかったからです。
しかし、ラクスでイベントに携わるようになり考えが変わりました。イベント会場でお客様から直に課題・ニーズをお聞きでき、それらの解決方法をその場でデモンストレーションできる。関心をお寄せいただいたお客様の多くが『楽楽シリーズ』の利用を前向きに検討されているのを体感しました。
効果検証の数値からも、他チャネルに比べてむしろ費用対効果が高いことを読み取ることができ、まずはそうした情報を営業部門と丁寧に共有し、目線合わせを行うことに取り組みました。
また、リアルの場ではお客様の関心度の高さも把握しやすいため、営業が効率よくアプローチできるよう、リードを関心度に応じてセグメントするといった工夫も行いました。
そうすることで、営業部門との協力体制がうまく機能し始め、イベントによるリード創出から商談、受注という明確な成果につなげることができ始めたのです。
部署を越えて相談に応じ、嬉しい報告に心が温まった
入社前に望まれたように、新しいチャレンジに励む日々なのですね。マネージャーとしてメンバーとの関わりについてはどうですか?
メンバーには「家族第一優先」と常々伝えています。家族だけではないですが、大切な人を犠牲にして仕事をしてほしくないのです。そのような働き方は長く続かないですし、良いアイデアも浮かばないですから。
私自身も子どもが小さい頃は、急な発熱などで保育園からいつ呼び出しがかかってもいいように「仕事を属人化させない」「早め早めに仕事を済ませる」「ご近所やママ友とのネットワークを作る」「仕事も子育ても頼れるものは頼る」などを意識していました。
そうした経験もメンバーに伝えていきたいですし、自分の部署に限らず、他の部署の皆さんからのキャリアや子育てに関する相談にも応じたいと思っています。
実際に他部署からも相談を受けることがあるのですか?
はい、喜んで応じています。ランチに誘ってざっくばらんにお話しすることもあります。
以前、他部署の女性社員から「キャリアアップを取るか、出産・育児を取るか、どちらを優先するべきなのか悩んでいて…」という相談を受け、私の経験談を交えながら「どちらも諦める必要はないよ」というアドバイスを送ったことがあります。後日、その方が私のデスクを訪ねてくれて、「明日から産休に入ります。及川さんと話した後どちらにも前向きになれて、昇進も叶いました」と、嬉しい報告をしてくれました。
及川さんはとても心強い相談相手なのでしょう。
そうありたいですね。キャリアや子育てなどで迷うことがあれば、遠慮なく頼ってほしいと思っています。
私にも仕事と子育てのバランスがうまくいかず、仕事を続けるべきか悩んだ時期がありました。その時は、子育てをしながら会社を上場させたとある女性実業家からいただいたアドバイスに救われました。まったく面識がなく、突然ご連絡を差し上げたにもかかわらず、とても誠実に向き合っていただき、前向きな気持ちを取り戻すことができました。
ラクスの仲間にそうした手助けができれば、嬉しいですね。
管理職をめざす女性がもっと増えるよう、尽力したい
ラクスについてはどんな印象をお持ちですか?
管理職の皆さんとお話しするたびに、皆さんのレベルの高さに圧倒されています。「ロジカルシンキングモンスター」「コミュニケーションモンスター」「リーダーシップモンスター」など、いい意味でモンスター揃いの会社です(笑)。
ラクスに転職したことで、私は井の中の蛙だったのだと気づき、皆さんから刺激を受けながら日々成長できることに充実感を覚えているところです。
自身の成長に励みながら、今後どんな組織づくりを目指しますか?
やはりマーケティングを担うからには、リードを獲得して終わりではなく、顧客化に結びつけ、収益を上げることにこだわりたいと思っています。
収益に結びつけるうえで社内にボトルネックを見つけたなら、他部署ともオープンにコミュニケーションを取り、全体最適の視点で改善を主導できる組織にしたいですね。
では最後に、新しい仲間へメッセージをお願いします。
ラクスは「 日本を代表する企業になる」ことを長期ビジョンに掲げています。
簡単に成し遂げられることではないですが、自分たち、そして仲間たちの仕事によって一歩一歩、着実に近づいている手触り感があります。また同時に、ラクスのサービスによって日本の働き方が変化しているという実感もあります。仲間と切磋琢磨しながら、自身の成長も感じられる環境です。
「日本を代表する企業になる」を一緒に実現させる仲間と出会えることを楽しみにしています。
※所属・役職はインタビュー時点(2023年12月)のものです。