改善により開発速度を上げ、製品価値を高める

PROFILE

上原 崇

ラクスライトクラウド リードエンジニア

2006年ラクス入社。人材派遣事業(※現・株式会社ラクスパートナーズ)で顧客案件の開発保守を経験後、2008年から自社サービス開発に異動。レンタルサーバ事業の開発保守や、楽楽明細の開発立ち上げを経験し、2018年からラクスグループであるラクスライトクラウドでブラストメール担当のリードエンジニアを務める。

まず、上原さんのご経歴を教えていただけますでしょうか?

2006年当時、未経験から研修を経てエンジニアになれる制度があり、それに応募して入社しました。入社後は人材派遣事業(※現・株式会社ラクスパートナーズ)の配属で、賃貸物件検索サイトの開発保守を経験後、2008年に自社サービス開発に異動しました。レンタルサーバ事業の基幹システム開発保守や、楽楽明細の立ち上げで0⇒1の製品開発に関わったのち、2018年からラクスライトクラウドで、ブラストメールの開発保守を担うリードエンジニアとして現在に至ります。

チームでの担当範囲・役割を教えてください。

新規にサービスが必要な場合にはアーキテクチャ設計を担当しています。細部の要件確認や詳細設計は開発メンバーに任せることが多いですが、クラス設計などで相談を受けることもあります。開発組織としては今以上に実行力をつけることが求められてますので、「既存のやり方を変えて成果を出せる人材」、また、「そういった人材を育てられる人材」の育成を目的として、各メンバーが経験を積めるようなミッションの検討をしています。

どのようなプロダクトを開発しているのですか?

ラクスライトクラウドでは二つのプロダクトを開発しています。

・ブラストメール

メルマガなどのメール配信を簡単に行えるサービスです。メール配信初心者にもシンプルに使ってもらえるようなサービスを意識しており、マニュアルを読まなくても直感的に理解できるサービスづくりに取り組み続けています。多くの機能を取り込んでいくのではなく、メール配信で本当に使われている機能だけを厳選し、それらを使いやすくブラッシュアップすることで、誰でも簡単に低価格でメール配信できることを目指しています。

・ブラストエンジン

ユーザ様のシステムからのメール配信を移譲していただけるサービスです。メール配信サーバの構築を自前で行うと、登録されてしまったブロックリストの対応や、メール不達理由の調査など運用の手間が意外と掛かるため、そういった手間をブラストエンジンに移譲していただき、本当に重要な領域へユーザ様のリソースを集中させることができます。システムへの組み込みが簡単になるよう、API仕様を公開するなど、開発エンジニアフレンドリーな存在であることを意識して開発を継続中です。

現在の日々の業務の流れを教えてください。

大きめの機能ですと、企画チームから機能要望が挙がり、デザイナが画面デザインを起こします。
まず、サポートチームや営業チームなど、各チームからお客様希望から次期開発機能のヒントを収集し、企画チームにて取りまとめて開発機能を決定します。

次いで、デザイナ中心で各部門に確認しながら画面デザインを作成してもらいます。開発チームからも実現性などの観点で意見を出します。その後、開発メンバーが開発に着手します。詳細まで仕様をデザイナや共同作業メンバーと詰め、実装に落とし込んで行きます。新しいサービス基盤が必要になったり使用するリソースの増大が想定されればインフラチームに相談したりもします。


リリースサイクルとしては機能の大きさにもよりますが、半年程度になりますね。

他部門とのかかわり方はどのようになっていますか?

機能開発の際は、企画チームがまとめてくれた機能概要を元に一緒に考えます。
開発者フレンドリーを意識する商材があるため、開発者としての意見を求められます。

例えばWebhookであれば「イベント発生の都度通知してもいいけれど、それだと頻度の高いイベントは受け手が強いサーバじゃないと耐えられない、使いづらさを感じるユーザが出てくるよね」などといった視点を共有し、仕様をブラッシュアップしていきます。

営業チームやサポートチームからもお客様が想定するような利用方法が可能かなど、技術的な相談を受けます。ラクスからもインフラメンバーやデザイナに来てもらい、協力して日々の開発や運用をしてます。

開発と営業・企画・サポートのメンバーとは同じ場所で働いてますので、相談したいときにいつでもできます。なので、問題解決のときには近い位置で密に協力し合えますし、なにかしらの取り組みにおいてもそれぞれの専門分野における経験や知識、意見を尊重し、一方が良いと考えても他方に負荷が掛かることを避けるよう、全体最適を図っています。

求められる知識・スキル・心得等を教えてください。

SpringBootを利用したWebアプリ開発スキルが必要です。Webアプリのセキュリティを考慮した実装の知識や、ユニットテストの実装スキルがありましたら歓迎です。また、より良い機能へ仕上げるためにも、他のメンバーからの協力を受けやすくするためにも、相手の立場に立った言動を普段から心がけることが大事だと思います。

マインドとしては、既存のやり方を変えて成果を出す意識を持っていて欲しいと考えています。アプリは基本的に機能が増えていき保守範囲が広がりますので、自動化するなり、無駄なプロセスの見直しなりをしないと本来集中すべきことに時間を割きづらくなります。そうならないよう改善すべきものを探す意識を持って、改善手段を求めるアンテナを張っておいて欲しいです。

上原さんご自身は、どんな時に仕事のやりがいを感じますか?

自分が関わった機能開発のリリースで良い反響が得られたときです。私自身はアーキテクチャ設計やメンバーが開発に詰まったときに関わる程度なのですが、一緒に作り上げたものが評価されるのは嬉しいです。また、メンバーに作業や育成施策でアドバイスを送ることがありますが、身につけたことを活かされているのを見ると、チームの成長を感じます。

ご自身の今後の目標や、チームで目指す組織像等を教えてください。

より製品の価値を高めて行くため、開発速度を上げていきたいです。そのためには採用はもちろんですが、開発プロセス等、既存のやり方を改めて効率化していくことも重要と考えています。私ひとりでやれることは限られてますので、皆で少しずつ「既存のやり方を変えて成果を出す」ということを積み重ねて、開発組織としての実行力を高めて行きたいです。

新たに入社される方と一緒に取り組みたいことはありますか?

ブラストメールはより使いやすい機能を実現していくため、リプレイスが進行中です。
ブラストエンジンはよりシステム連携をしやすくしたいと考えており、Webhook機能をはじめ機能追加が進行中です。いずれのサービスも改修や機能追加がまだまだ続く予定ですので、開発を加速させて行きたいと考えています。

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