INTERVIEW 安定ではなく挑戦。リソースを駆使してダイナミックに挑める

執行役員 楽楽クラウド事業本部長 兼 楽楽精算事業統括部長 兼 楽楽販売事業統括部長 兼 マーケティング統括部長

吉岡 耕児

PROFILE

食品業界グローバル最大手企業において、営業、SCMそしてブランドマーケティングと幅広い領域に従事。
その後、スタートアップ企業を立ち上げ、副社長として事業戦略全般を担当し、ビジネスの拡大に貢献。
大手外食チェーンにおける事業責任者を経て、2020年に株式会社ラクスに参画。2021年10月に楽楽精算事業統括部長、2023年2月より執行役員 楽楽クラウド事業本部長。

※本インタビューは、楽楽精算事業統括部長として行っているものです。

まだまだ未完成。市場拡大とさらなる社会貢献に挑む

『楽楽精算』の累計導入社数は、業界トップ(※1)の9,000社以上(※2)に達しています。

しかし、決して安定路線に入っているわけではありません。

市場全体を俯瞰すると、経費精算のクラウドサービス自体を認知している企業は6割弱に留まり、4割にはその存在すら知られていないという状況があるからです。

つまり、市場の空白地帯は依然として大きく、私たち次第で経費精算領域のクラウドサービスの利活用をもっと広げていけるということです。

『楽楽精算』がめざすのは、あらゆる企業の経理業務を効率化し、企業の健全化を支援すること。

市場全体の状況をふまえると、その取り組みは道半ばであり、『楽楽精算』はまだまだ挑戦のフェーズにあると捉えています。

私はラクス入社以前、スタートアップ企業の経営に携わったこともありますが、リソースやバジェットのやり繰りに苦心し、思い描く戦略を完璧な形で実行できないもどかしさを味わいました。

一方、『楽楽精算』は事業部のリソースやバジェットは潤沢。

事業部単体で大規模な投資を行うことが可能であり、大胆なアクションを起こすことができます。

しかも、それによって日本企業の業務を変え、働き方を変革できる、いわば日本社会全体に大きなインパクトを与えられるということです。

挑戦のフェーズにして、この規模感とインパクトの大きさを味わえるのは、『楽楽精算』ならではの魅力だと思っています。

※1:デロイト トーマツ ミック経済研究所「電帳法対応進むクラウド型経費精算システム市場の実態と展望」
(ミックITリポート2021年6月号: https://mic-r.co.jp/micit/)より
※2:2021年11月時点

3つのバリューからブランドアイデンティティを再定義

挑戦の一つにあげられるのが、ブランディングの強化です。

『楽楽精算』はTVCMによる効果も相まって、名前を聞いたことがあるという方は増えています。

一方で、「こんな特徴があって、こんな使い方ができる」と想起されるほどのブランド認知には至っていないという課題も。

そうした“深い認知”を広げていくために、あらためてブランドとしての『楽楽精算』を再定義し、ブランドアイデンティを明確化・明文化し、社内外のあらゆるコミュニケーションや業務運営に反映しています。

そのアイデンティティのコアとなるのが、「ストレスフリーな導入」「経理を熟知した高い専門性」「寄り添うサポート」という3つのバリューです。

『楽楽精算』がパイオニアとして切り拓いてきた経費精算のクラウドサービス領域は、追随が激しく、競合他社と機能面だけで差別化を図るのが難しくなっていく状況にあることも事実です。

そこで、私たちは『楽楽精算』だからこそ提供できるバリューに焦点を当て、バリューによって選ばれるサービスへの進化に挑んでいます。

このブランドアイデンティを題材に、事業部内ではメンバーたちによるワークショップを幾度も重ね、自分たちはバリューを提供できているか、何が足りていないか、どう実践していくかをフラットにディスカッションし、日々の活動に落とし込んでいます。

「全体最適」を徹底し、組織横断の取り組みを強化

バリューを提供する先にあるのは、「企業の健全化を支援する」というビジョンです。

その実現のためには、事業部が一体となって顧客への貢献を広げていく必要があります。

そこに余計なセクショナリズムがあっては足かせにしかならないと考えています。

当事業部では、マーケティング、製品企画、営業、カスタマーサクセスなどの各領域からメンバーを選出したタスクフォースを複数立ち上げ、各タスクフォースで事業部全体にかかるテーマ・戦略の検討・実践を進めています。

また、各領域に企画職のポジションを設け、それぞれ各領域の戦略についての意図や方向性、戦術などの共有・すり合わせを行う場をつくっています。

こうした組織横断の仕組みづくりは、それ自体が目的ではなく、あくまでも手段。仕組みを活かしてコミュニケーションや活動を具体的に機能させ、ビジョン実現に向かっていくことが重要だということは言うまでもありません。

例えばタスクフォースの一つでは、クラウドサービスの活用が遅れている地方の利活用推進に向けて、具体的な戦略が走り始めています。

私自身も、仕組みづくりだけに留まらず、メンバーとの1on1ミーティングなどを行い、一人ひとりの声を活かした事業運営に邁進しています。

その根底にあるのは、「全体最適」の考え方です。

「自分さえよければいい」「自チームのKPIさえ追えばOK」といった考え方には意味がないと、私は常々考えています。

顧客に貢献するという事業全体の目的・ビジョンを意識し、どう行動すれば全体最適につながるか。

そうした考え方は、当事業部のみならず、ラクス全体に浸透した文化だといえます。

多様性にあふれた組織だから、キャリアも広がる

当事業部に集った仲間の経歴は、本当に多種多様です。

私も消費財業界の出身で、ラクスに来て初めてクラウドサービスに携わっています。

ラクスは多様な人材を受け入れてくれる会社であり、それぞれが他業界で培ってきた考えやスキルを認め、活かしあう風土があると感じています。

『楽楽精算』はラクスの成長を牽引する基幹事業だと認識し、そこに責任と誇りをもって事業拡大に挑んでいます。

スケールしながらも成長段階にあるからこそ、日頃の業務改善から大規模な施策の展開まで活躍フィールドが広大です。

マーケティング、製品企画、営業、カスタマーサクセスなど、事業部内の領域も多岐にわたり、先に述べたタスクフォースの取り組みを含めて、それぞれが相互に機能しあっています。

そのため、得られる経験・スキルが幅広く、かつ濃密で、一人ひとりの成長ルートも多様に広がっています。

新しく迎える皆さんとも活発にディスカッションし、新しい考えを柔軟に取り入れ、事業成長をよりいっそうドライブしていけることを楽しみにしています。

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