PROFILE
永易 健史
東京インフラ開発1課 課長
2012年にラクスに新卒入社しインフラ部に配属。レンタルサーバ事業の保守運用を担当し、2016年からは「楽楽精算」の保守運用や新規プロダクトの設計に携わってきた。これらの経験を活かしてインフラチームを形成し、現在に至る。
ラクスに入社を決めた理由、背景等を教えてください。
私は、自分が成長できる環境で働きたいという強い思いから、ベンチャー企業を志望していました。また、IT化が急速に進む時代において、ITを通じて顧客に価値を提供する事業に携わりたいと考えていました。
ラクスの前身である「アイティブースト」はITスクール事業を展開しており、教育体制や教材が充実している点に魅力を感じました。また、最終面接では社長の中村さんとお話する機会があり、短い会話の中で「この会社なら信頼できる」と感じたことが、ラクスに入社を決めた大きな理由です。
東京インフラ開発1課の役割や業務内容を教えてください。
東京インフラ開発1課は、経費精算システム「楽楽精算」のインフラを担当しています。お客様に安心して楽楽精算を利用していただくために、インフラチームとして安定したサービスの提供を責務としています。
企業として利益を確保する事も必要であり、サービス品質とコスト(売上原価)のバランスを大切にしています。楽楽精算のインフラを適切なコストで安定させることをミッションとしています。
永易さんはどのような役割なのですか?
課長としては下記を担当しています。
① チーム内の全メンバのタスクと状況を把握
② メンバの状況を整理し、必要に応じてアドバイスや技術サポートをする
③ トラブル発生時や課題対応の際は中心となり開発とのやり取りとチーム内の役割分担を行い統制する
④ システム課題や開発側の要望を整理・タスク化しメンバ目標として割り振る
⑤ 現在の課題や今後の事業成長の予測される課題についてインフラ部としてのアクションプラン策定と予算制定
⑥ 各ベンダーとの関係性構築と折衝、交渉
チームの日々の業務の流れを教えてください。
チームのメイン業務は下記の通りです。
① インフラの運用(選定~検証~設計~構築~監視~保守)
② アプリケーションデプロイなどのリリース管理
③ セキュリティ対応やバックアップなどのデータ管理
簡単に言うとアプリケーションコード開発以外全部です。各業務のより詳細な関係性や流れはこちらの記事でも説明していますので、是非ご覧ください。
https://tech-blog.rakus.co.jp/entry/20240627/infra
チームの仕事で特に大事にすべき価値や、知識・スキルを教えてください。
私たちのチームでは、主にLinux環境を基盤としたインフラ運用を行っており、約8割がオンプレミス環境、2割がAWSを利用したクラウド環境での運用となっています。したがって、幅広いシステムアーキテクチャの理解に加えて、オンプレミスからクラウドまでの環境に対応できるIT知識が求められます。
また、IT業界やシステムの裏側にある仕組みを深く理解し、世の中の技術情勢を見極め、経営者目線のコスト感覚を持ち、システムの自動化やコスト削減に貢献できる能力が求められます。
最後に、特に大切にしているのは、思考力と行動力です。変化の激しいIT業界で成功するためには、問題解決のための論理的な思考と、それを実行に移す積極的な行動力が不可欠です。これらのスキルをもって一緒に成長していける方をお待ちしています。
どんな時に仕事のやりがいを感じますか?
私のモチベーションの源泉は、自己成長の達成感にあります。新卒で入社した当初、周りにはインフラの知識を持つ先輩方が多く、その中で鍛えられる毎日に大きなやりがいを感じていました。失敗を経験することもありますが、その失敗を成長の糧とし、次へのモチベーションへとつなげています。
特に、問題を整理し、事実と仮説を明確にする力が向上したとき、自分の成長を実感し、仕事が一層楽しく感じられる瞬間が多々あります。こうした成長を実感できることが、私にとって仕事のやりがいを感じる一番の瞬間です。
チームマネジメントで重視されていることはありますか?
私たちのチームは、主体的な問題提起をし、改善提案を行うメンバーで構成されています。
楽楽精算は年間成長率(CAGR)30%を超える売上を何年も続けており、2024年3月期には144億超を達成しました。 この目まぐるしいサービスの成長とともに、インフラ規模も拡大しています。
大規模なサービスには多角的な視野と技術的な工夫が必要であり、安定的に組織を成長させるためには、チームとして思考力や行動力の成長が重要です。
その一例として、下記のような行動特性を大事にしています。
・全体を俯瞰する視点を持つ : システム全体を把握し、数年後を予測して問題を多角的に捉えること
・類似事象のチェック : 類似事象の分析を通じて、根本原因の特定と解決に繋げる
・根本原因の深堀り : 問題の根本原因を追求し、再発防止策を考える
これらを通じて、「何故その仕事を行うのかを考え、行動できる組織」を目指しています。
永易さんが目指すチーム像を教えてください。
運用コストを削減したことで新たに技術を学習できる時間をつくり、さらにシステムをより良いものへ刷新していく事を目指しています。
例えばメンバーの一部がAWSのEKS環境を用いて、Kubernetesやコンテナ技術を習得しました。これらの技術をチーム全体で汎用的に活用できるようにするため、適切な環境と時間を提供しています。
この技術習得により、サービスのシステム再設計をしており、運用コストや物理コストの削減を目標としています。