失敗を許容しチャレンジし続ける文化

PROFILE

大塚 正道

第三開発部 配配メール開発課 課長

新卒で大手通信教育事業会社のWeb受付システムの構築に携わった後、SIerに転職し食品系、製薬系、製鉄系など様々な業界を渡り歩いて大手企業の受託開発を経験。2011年にラクスへ入社し、BtoCサービスや北米向けサービスなどの新規事業の開発を経験した後、2015年に楽楽精算の大阪開発チームをリーダーとして立ち上げ。2019年からは配配メールのエンジニアリングマネジャーを担当している。

チャレンジと堅実成長の両立が魅力

――  ラクスに入社を決めた理由を教えてください。

IT業界を2社渡り歩いて一定の経験を積んできましたが、それまでは主に受託系の開発業務に携わってきたため、自社プロダクトの開発という新たな領域でより情熱を持って開発に注力できることを期待してラクスに応募しました。

当時はまだ今よりも会社が小さい規模でしたが、成長過程でチャレンジングな雰囲気に溢れていたことと、当たり外れの大きなチャレンジだけでなく毎年着実に会社を成長させている堅実性を兼ね備えているところに魅力を感じて入社を決めました。

ビジョン実現へ向け、常に改善

――  大塚さんはどのような範囲を所管されているのでしょうか?

配配メールとクルメルという2つのメール配信サービスの開発を担当するエンジニアリング組織のマネジメントを担当しています。国内15名に加えて、ベトナムのオフショアチーム7名とも協力して開発を進めています。現在はメールマーケティングのビジネス領域でサービスを成長させるために配配メールの開発に注力しています。事業部門と協力してプロダクトマネジメント体制を強化するなど、開発にとどまらずチャレンジの範囲を広げているところです。

――  開発プロセスへの大塚さんのかかわり方について教えてください。

数年前に現在のチーム体制をスタートした時はプロダクトを新しいビジネス要求に対応させる転換期にありました。従来型の開発スタイルではスケジュール管理などの課題もあったため1週間のスプリント方式を取り入れて、そこから少しずつアジャイル要素を取り入れながら開発を進めています。スプリント開発の流れがスムーズに進むように組織体制を整えたり、組織の中で様々な役割を持つメンバーを支援するのが私の仕事です。

例えばプロダクトマネジャーと一緒に事業部門のステークホルダーと相談して開発の優先度を決めたり、スプリントの終わりにレビューを行ったり、開発チームのスプリント計画やふりかえりに参加するなど様々な場面に関わります。直接的に作業に関わる場合もありますが、ただ見守っているだけのこともあります。会社の成長に合わせてプロダクトも組織も常に変化していくので、全体を俯瞰して状況を観測し、課題があれば解決に導くのが日々の私の業務です。また、組織の継続的な成長をイメージしてビジョンを設定し、メンバー1人ひとりの成長と紐付けて組織のビジョン実現に向けた道筋をつくることにも日々取り組んでいます。

開発チームの3つの心得

――  開発チームのエンジニアに求められる知識・スキル・心得等を教えてください。

配配メールは10年以上稼働しているシステムですが、数年かけてリファクタリングを行い、テストの自動化やCI/CDの仕組みを構築するなどモダンな開発手法にも目を向けて開発を推進してくれているメンバーがいます。最近では、PHPのフレームワークやフロントエンドのライブラリも新しい技術を取り入れました。技術以外にも、サービスの運用や顧客サポートが得意なメンバー、オフショアチームを支援するブリッジエンジニアなど、様々なスキルを持ったメンバーが自分の強みを活かしてそれぞれの役割で活躍しています。

心得として共通して求められることは大きく3つあります。
まずは「顧客志向」。どんな技術や手法も顧客の価値につながることを考えて取り入れなければうまく活かされません。
2つ目は「常に改善を考える」ことです。10年以上もビジネスを継続させているサービスの事例は世の中にそれほど多くありません。自分たちで考えてより良い方法を探りながらサービスも自分たちも成長していくことが求められます。
そして3つ目は「謙虚・尊敬・信頼」を持ってチームで働くことです。一人では成し得ない大きな成果をチームで目指すにはお互いの謙虚・尊敬・信頼が不可欠です。これは謙虚(Humility)、尊敬(Respect)、信頼(Trust)の頭文字を取って「HRTの原則」としても知られています。ラクスのリーダーシッププリンシプルのひとつ「誠意をもって人と接する」にもつながる心得です。

失敗を許容しチャレンジし続ける文化

―― 大塚さんの考える、ラクスの開発の強みとはどのような点でしょうか。

ラクスの開発組織には「日本を代表するSaaSエンジニア集団となる」というビジョンがあります。このビジョンの実現に向けて2つの強みが我々を支えています。1つ目は「チャレンジし続ける姿勢」です。簡単には実現できない高いビジョンだからこそ、失敗を恐れずに様々な技術や手法を試すことが認められる文化があります。2つ目は「継続的な成果を生み出す姿勢」です。短期間では実現できないビジョンだからこそ、長く使われるサービスに関わることになるので、単に新しい技術や高度な技術を取り入れるだけでなく、長く活用される技術を見極める力や、既存の価値ある技術を継続的に活用する知恵が身につきます。チャレンジから生み出される新たな価値と継続的な成果から生み出される既存の価値を両立させることができるのは、ラクスの開発組織の大きな強みです。

―― ご自身の今後の目標、またはチームで目指す組織像等を教えてください。

これまで数年かけてアジャイルな開発手法やモダンな技術的手法、プロダクトマネジメントの仕組みなどを整えてきました。今後はそれらをさらにブラッシュアップしつつ、スケールさせていきます。アジャイルも最初は国内だけで始めましたが、最近ベトナムのオフショアチームにも取り入れました。どんな手法もスケールさせようとすると必ず新たな課題が生まれ、自分たちがやってきたことの本質に向き合ってブラッシュアップすることが求められます。そうやって自分たちの正しいやり方を追求し、学び続けて成長した結果が1つの事例として世の中のモデルになるまでやってみたいと思っています。これが我々のチームのビジョンです。

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