PROFILE
山富 啓嗣
楽楽勤怠開発部 部長
大学院卒業後、大手向けERPパッケージベンダーに入社し開発エンジニアを経験。メンバーからチームリーダーを経る。その後、中小零細企業向けのBtoB SaaS会社に入社し開発マネジャー、サービス開発責任者を担当。サービスの立ち上げにも従事。2019年10月にラクスに入社し、楽楽勤怠開発の組織マネジメント、プロダクトマネジメントを行っている。
ラクスに入社を決めた理由、背景等を教えてください。
1社目、2社目と自社開発の会社で勤務しており、今後も自社開発の会社で働くことを想定していました。そんな中でサービスの立ち上げの話を伺い挑戦してみたい気持ちが強くなったこと、およびオファー面談時に自分を必要としてくれていることをストレートに伝えてもらったことが入社を決めた理由になります。
ラクスが各サービスをスイート型で提供していくより、個別最適されたベストオブブリード型で提供していくスタイルを取っているところも自分に合っていると考えたのも理由になります。
ご入社後、楽楽勤怠の開発体制を立ち上げてこられたのですよね。グロース期に入ったところかと思いますが、ここまでの経緯と今後の課題についてご紹介いただけますか?
楽楽勤怠は2019年に開発を開始し、2020年10月にリリースした比較的新しいサービスです。当初計画した通りのスケジュールでリリースを行い目標値を超える売り上げも達成したことで、社内において今までで一番早いサービスの立ち上げとして認められました。
サービスの更なる拡大のために多くの機能開発を進める必要があり、急激に組織を拡大していっている最中になります。サービス開発を開始した当初は3名で開発していましたが、この3年間で20数名(オフショアも含めると30名程度)まで拡大しており、単純計算で毎年2倍程度の人員増で拡大した計算です。
今後も更なる組織拡大を目指していますが、短期的にはマネジメント層の不足、中長期的には育成や、組織の急拡大に伴う文化の浸透・定着面が大きな課題になっています。
開発エンジニアの採用については比較的進めることができており、各エンジニアが高い視点を持って業務を進めてくれているおかげもあり何とか業務が回っている状況です。一方、今後チームを率いるリーダー・マネジメント層については人数が足りない状況が続いています。
また当初は中途採用のエンジニアばかりでしたが、今年度からは新卒の方にも参画してもらっており育成面の整備も進めていく必要があります。
山富さんの管掌範囲・役割を教えてください。
楽楽勤怠開発における組織マネジメントおよびプロダクトマネジメントが中心になります。
中長期の組織目標やプロダクト開発ロードマップを策定し、課のメンバーへの動機づけおよびコミュニケーションに活かしています。
開発チームは、バックエンドエンジニア、フロントエンドエンジニア、デザイナーといったWebアプリケーションの開発に必要な人とやり取りすることが多く、インフラ面の相談はインフラエンジニアとやっています。
開発モデルは原則ウォーターフォールモデル、随所にアジャイル(スクラム)のエッセンスを取り入れており、エンジニアやステークホルダーが気になった時にはいつでも要件定義や基本設計まで立ち戻れるようにしています。リリースサイクルは月イチリリースを頑張っています。
楽楽勤怠開発部の仕事のやりがいはどんな点でしょうか。
ビジネスサイドからお客様からの良いフィードバックを共有いただいた時に一番やりがいを感じます。やはりサービスを開発している以上、フィードバックを頂けることは大事ですしそれが良いものなら尚嬉しいですね。
背景としては、楽楽勤怠の開発チームはビジネスサイドと関係性が強く、中長期の視点で事業・プロダクトレベルについて対等に提案できます。勤怠管理の業務ドメインの知見は開発サイドに多く蓄積されているためです。したがって、向こう3年くらいのロードマップを作ってビジネスサイドに提供できますし、その提案が妥当であれば受け入れられる土壌も整っています。このように視点を高く持てることも日々のやりがいになると思います。
今後、楽楽勤怠開発部が目指していく組織像等を教えてください。
開発主体のプロダクト開発ができる組織を目指しています。
事業部サイドには売ることに徹してもらって、開発側が主体的に情報を集め、なぜ作るべきなのか、何を作るべきなのかを考えられる組織を創っていきたいと思っています。
主にマネジメント志向の方向けに、チーム内で求められる知識・スキル・心得等を教えてください。
必須スキルとしては、Webアプリケーション開発におけるリーダー・マネジメント経験があります。といっても、プロジェクトリーダー、プロジェクトマネジメント、ラインマネジメント、組織マネジメント、ピープルマネジメントなどの種類があります。どれかに秀でていても大丈夫ですし、全体的に遂行できる方でも大丈夫です。
リーダー・マネジメントとして業務を遂行するにあたっては下記の4つのスキルも必要で、その中でも特に思考力を重視しています。
思考力:手段先行ではなく真にやるべきことは何かを考え抜く力です。やりたいこととやるべきことを分けて考え、やるべきこと中心に考えられる人が望ましいです。
実行力:思考力を基に決めたやるべきことを粘り強く実行し成果を出していただく必要があります。
コミュニケーション力:ご自身が進めようとしていることは随時メンバーや上長に共通・説明していただく必要がありますので、積極的に情報を開示される方が望ましいです。
チームワーク:個々人でのアウトプットも重要ではありますが、困っている人を放っておいても、というわけではありませんし、チームとして最大の成果を出していただけるような運営をお願いしたいです。

チームの雰囲気はどうでしょうか。
バックエンドエンジニアチームは比較的ベテラン勢が多く技術的難易度の高い課題についてのコミュニケーションを取っていることが多いです。技術キャリアで言うと、開発だけでなくCI/CDやインフラ面の技術要素もあります。
それに対して、フロントエンドエンジニアチームは比較的若手メンバーが多く他部門のフロントエンドエンジニアとも積極的に交流を持って、輪読会や情報共有会を実践してくれています。
山富さんが仕事において重視されていることはありますか?
同じ事象に対しても複数のメンバーから話を聞き、エンジニアがやりたいことと組織としてやるべきことを分けて考えることを重視しています。また、部長という立場でもあるため現場の判断はエンジニアや課長などに任せ、中長期の目線でチームの状況、プロダクトの状況を見るようにしています。
今後入社される方に期待される役割を教えてください。
まだまだ開発しなければならないことがたくさんあるので、上流工程や下流工程を積極的に推進して、プロジェクトやチームメンバーをマネジメントしていただけることを期待しています。プロダクトマネジメントにもご興味があればお願いしたいとも考えています。
また、課題のところでお伝えした文化形成・定着、プロダクト面での課題を協力しながら対応していっていただけることを期待しています。