価値を届け切るために、一人一人が自律的に考え、チームで挑む

PROFILE

岸浦 航史

楽楽明細開発部 開発1課

約15年間、SESや二次受けの立場で業務系システムのエンハンスやリプレイス案件に従事。2020年にラクスへ入社し、「楽楽明細」のエンジニアとして開発に参画。現在は開発PMとして、要件定義・設計などの上流工程から、開発チームの推進、運用フェーズの調整・改善活動まで、プロダクト全体に関わる責務を担っている。

ラクスに入社を決めた理由、背景等を教えてください。

前職では「仕様通りに作って納期に間に合わせる」案件が多く、成果がどう役立ったかが見えませんでした。「自分の仕事が誰かの役に立っている」という実感を持ちづらかったんです。

そんな中、ある業務支援ツールを作った際、現場の方から「業務が楽になった、ありがとう」と直接声をかけてもらったことがありました。その経験をきっかけに、「もっとお客様の役に立てる仕事がしたい」と強く思うようになりました。

「誰かの役に立つ実感を持ちながら、顧客と向き合って価値を届けたい」――その思いに応えられる環境を求めて、ラクスへの転職を決めました。

自組織の業務内容と役割を教えてください。

私が所属する組織では、電子請求書発行サービス「楽楽明細」の開発および運用を一体で担っています。私自身は現在、開発PMとしてチームマネジメントや要件整理、設計レビュー、技術方針の検討を担当しています。

顧客ごとに異なる配信ニーズや法制度対応、大量発行やエンタープライズ向けの利用にも対応できる構成など、多様な要求に応じながらプロダクトの価値を高めています。運用業務についてもチームで対応しており、その中でも特に難度の高い問い合わせ対応など、技術的背景の理解が求められる場面に責任を持って関わっています。

開発から運用まで一体で担うことで、「この機能が必要とされている」「実はこのフローが負担になっている」といった、顧客課題をよりよく理解できます。「プロダクトを作る」だけでなく「顧客の業務に本当に使える形で届け切る」ことまでを責任範囲と捉えています。

チームの日々の業務の流れを教えてください。

開発は基本的にウォーターフォール型で進めており、要件定義・設計・実装・テストといった各工程を順に進行しています。一方で運用も同じチーム内で担当しているため、週次での進捗確認やスケジュール間の調整など、状況に応じた柔軟な対応も行っています。

PdMとは要件の背景や優先度を整理する場面が多く、開発前の調整段階から連携しています。結合テストの工程ではQAと連携し、品質を担保する取り組みも始まっています。

チーム内外のコミュニケーションはチャットを中心に行っており、定例や随時の打ち合わせを通じて認識のズレを防ぎながら進めています。リリースは3か月に1回のサイクルです。

開発は事業にどんなスタンスで関わっていますか?

私たちの開発では、単に決められた仕様を実装するのではなく、届けたい価値の本質を見極めることを重視しています。

顧客の業務フロー全体を捉えたうえで、プロダクトのどの位置にどの機能をどう組み込むべきかといった観点から、開発側からも積極的に意見を出し、PdMやPMMとすり合わせながら進めています。

また、エンタープライズ向けの非機能要件や拡張性を踏まえたアーキテクチャ改善の提案など、技術起点の働きかけが案件化につながることもあります。こうした環境の中で、技術面・プロダクト面の両方から価値創出に関与できることが特徴です。

活躍できる人物像は?

「なぜそうなっているのか」「本当にその仕様で良いのか」と問いを持ち、背景を理解しながら取り組める方が活躍しています。

特に、期待通りに動かない時に、状況を構造的に捉えて原因を切り分け、粘り強く向き合えるスタンスは重要です。業務やプロダクトに対する理解がなければ正しく判断するのは難しいため、知識を自らキャッチアップし、一定の成果につなげる意志があることが前提になります。

価値を考え、提案し、調整を重ねながら最後までやり切る姿勢を持った方と一緒に働きたいと考えています。

チームの雰囲気を教えてください。

個人の特性にあわせて役割やタスクを調整しやすい、柔軟性のあるチームです。特定のスキルや立場に依存せず、「誰かが困っていたらフォローする」という文化が自然に根付いています。

1on1や週次MTGなどの対話機会を通じて、進捗やタスク状況をすり合わせることで、相談しやすい雰囲気づくりにもつなげています。

リーダー層も含めてプレイヤー経験が豊富で、実務の肌感に基づいた判断やサポートが多いのも特徴です。メンバーの自発性や好奇心を尊重しつつ、「一人で抱え込ませない」運営を心がけています。

顧客に価値を届けるには、まずチームが健全であること。その土台があるからこそ、挑戦も継続的改善も進められるのだと思います。

このチームで働くやりがいを教えていただけますか?

チームでは、各メンバーが自分の担当をある程度自律的に進められる環境です。進め方を細かく管理するというよりは、目的に向けて自分で考えて動けるので、判断の余地が多く、提案や工夫のしがいもあります。

もし手が止まってしまっても、周りに相談しやすく、困っている人がいれば自然とフォローが入る雰囲気があります。決まった仕様を実装するだけでなく、「どうすればもっと良くなるか」「どこが使いづらいか」などを考え、提案できる点にもやりがいを感じられると思います。

どんなチームを目指したいですか?

属人性の高い状態から脱却し、誰かに依存しすぎずに継続的に価値提供できるチームを目指しています。一人ひとりが自律的に動けるようにすることで、より本質的な課題に取り組みやすくなり、顧客にとって意味のあるプロダクト改善に注力できると考えています。私自身も、チームやプロダクトの“ありたい姿”を常に考え、機能開発と並行して、技術的な負債の整理や開発プロセスの見直しも進めています。開発が後追いにならず、能動的に価値をつくりにいける状態をつくっていきたいです。

入社された方と取り組みたい課題は何ですか?

「楽楽明細」は、10年以上運用されているプロダクトでありながら、今も成長を続けています。
これまでの資産を活かしながら、将来を見据えて設計や構造を見直す必要があるフェーズに来ており、「なぜこの機能があるのか」「本来どうあるべきか」といった背景から見直す取り組みを進めています。仕様書が完璧に揃っているわけではないため、コードを読み解き、関係者と対話しながら全体像を捉える力が求められます。難しさもありますが、それだけに開発者として手応えのあるフェーズです。

ぜひ一緒に「楽楽明細」をより良いプロダクトに進化させていきましょう。

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