「言われたものをつくる」から、「解くべき問題を見極める」デザイン組織へ

PROFILE

清水 馨一

プロダクト部 プロダクトデザイン2課 課長

受託のWeb制作会社でコーポレートサイトやブランドサイトのデザインを担当した後、不動産領域のベンチャー企業で新規事業の立ち上げに参画し、Webサービスのデザインを手がける。 その後、社内のマーケティング組織と一体化した部署でWeb広告やLPを制作しPDCAを高速で回した経験を経て、大手IT企業でユーザーインタビューやユーザビリティテストによるUX改善を担当。 ラクス入社後は、楽楽精算・楽楽明細・楽楽債権管理・楽楽電子保存のプロダクトデザインを統括するマネージャーを務めている。

ラクスに入社を決めた理由、背景等を教えてください。 

前職は約600名が在籍するデザイナー組織で、自身もUXを学びながら経験を積んでいましたが、組織としてこれ以上の成長は見込みづらいと感じ、次のステージを探していました。

ラクスはベンチャー企業に在籍していた頃に楽楽精算を実際に利用しており、以前から知っていた会社です。改めて調べる中で、プロダクトとしてUI/UXをさらに良くできる余地が大きいこと、そして企業規模に対してデザイン組織がまだ小さく、これから自分の手で組織をつくり成長させていける機会があることに強く惹かれました。

加えて、設立当初から売上を堅実に右肩上がりで伸ばし続けている点から、地に足のついた形でビジネスを進める会社だと判断できたことも、入社の決め手になりました。

自組織の業務内容と役割を教えてください。

担当しているのは、楽楽精算・楽楽明細・楽楽債権管理・楽楽電子保存の4プロダクトです。

組織のミッションは、この4プロダクトのUI/UX価値創出に責任を持つこと。

目指すビジョンとして、戦略と連動するデザインが、AIとデザインシステムを基盤に、プロダクトの体験価値を高め続けている状態を掲げています。

チーム規模は現在15名で、精算チーム6名、明細チーム9名という体制です。職種はいずれもプロダクトデザイナーで、アシスタントマネージャー3名、スペシャリスト1名が在籍しています。私は課長として、各チームの案件の優先度づけやデザインレビュー、メンバーの育成・評価に加え、デザイン組織としての方針づくりを担っています。

日々の業務では、主にPdM、フロントエンド・バックエンドのエンジニアと密に連携しながら、要件の検討から実装までを進めています。

チームの日々の業務の流れを教えてください。

朝会で1日の作業内容を確認し、進捗の遅れや相談したいことがあれば、その場で共有するようにしています。定例ミーティングはメンバーにもよりますが1日1〜2回ほどで、それとは別にスポットで相談やレビューの時間を設け、柔軟にコミュニケーションを取れるよう工夫しています。

案件対応の期間は1〜2ヶ月ほどが多いですが、STEPやバージョンを分けて進めたり、ボリュームによっては3ヶ月以上かかる場合もあります。

日中はそれぞれが集中して作業を進めつつ、必要なタイミングでは気軽に声を掛け合い、認識のずれが起きないよう小まめにすり合わせながら進めています。

案件の節目ではデザインレビューを行い、チーム全体で品質を担保できる流れを大切にしています。

チームではAIをどのように活用していますか?開発や業務にどんな変化をもたらしていますか?

今一番盛んなのが、AIを活用したモック作成です。

要求が固まる段階では、ソリューション案をステークホルダーと認識合わせをするタイミングがあります。これまでは既存画面のキャプチャの上に要素を追加するなど、ある程度イメージが伝わる程度のものを作成していましたが、現在はHTMLでアウトプットされたモックを共有することで、より現実に近い状態のイメージを関係者とすり合わせられるようになりました。

この段階で実際の操作性まで確認できるため、デザイナーが早い段階から具体的な検討を始められるようになっています。

結果として手戻りが減り、認識合わせのスピードも上がりました。チームとしても、こうしたAIの使い方をメンバー間で共有し、誰もが活用できるようノウハウを蓄積していく方針で取り組んでいます。

開発としての事業への関わり方を教えてください。

当社ではVoC(お客様の声)が社内に蓄積されているため、デザイナーはまずそこにアクセスし、顧客の課題を自分ごととして把握する習慣をつけています。

また、最近ではデザイナーがPMMやPdMの顧客インタビューに同席する機会が増えており、資料や数値だけでは分からない一次情報に直接触れられるようになってきました。

こうして得た顧客理解をもとに、単に指示された画面をつくるのではなく、「その課題を解決するには本当にこの形が最適か」という視点で企画段階から意見を出せるよう意識しています。

今後は、デザイナーがさらに上流に参画し、顧客インタビューを自ら主導しながら、課題発見から解決策の提案までを担っていける状態を目指しています。

チームの雰囲気を教えてください。

座席はPdMと混在した島に配置されていて、製品企画と近い距離で日々やり取りができる環境です。

日中はそれぞれ作業に集中していますが、夕方になると自然と雑談も増えて、和やかな雰囲気になります。

開発のエンジニアとも同じフロアの近い席にいるので、案件の相談はチャットだけでなく口頭でもすぐに確認できますし、デザイナーからエンジニアの席に行くことも、逆にエンジニアからデザイナーに相談に来ることも日常的にあります

役割や職種の壁を感じずに気軽に声を掛け合えるので、疑問や懸念をため込まずに解消できますし、経験の浅いメンバーも臆せず発言しやすい雰囲気だと思います。

こうした風通しの良さとフラットな関係性が、日々のスムーズな連携につながっていると感じています。

チームでは、どんなやりがいを感じられますか?

担当した案件がリリースされると、たくさんのユーザーのもとに届くことになります。

実際に自分が担当した案件の反響や良し悪しを確認できるため、ユーザーにどれだけ貢献できているのかを実感しやすい環境です。

多くのユーザーに影響を与えられること、そして売上100億・200億といったインパクトのあるサービスに携われることは、大きなやりがいにつながります。

また、担当領域の中では一人ひとりに裁量があり、「どう解決するか」を自分で考えて進められる点も魅力です。自分の提案がプロダクトに反映され、ユーザー体験が良くなっていく過程を通して、デザイナーとしての成長も実感できます。

今後は、より密にユーザーに寄り添いながら開発を進められる状態を目指しています。

マネジメントにおいて重視されていることはありますか?

会社の方針に沿った形で評価を行いますが、その上でメンバー一人ひとりの特性も加味し、どこを伸ばし、どこを克服していくかを1on1でしっかりすり合わせています。

特に重視しているのは、パフォーマンスを発揮すること自体はもちろん大事ですが、「そのパフォーマンスを発揮するためにどう行動するか」という点です。

例えば、自分が作成した便利なツールを自分だけで使うのではなく、メンバーや関係者も使えるようにして業務全体の効率を上げること、関係者に説明する際には専門用語をそのまま使うのではなく、相手に伝わる言葉で表現を工夫することなどです。

また、常に顧客の課題を起点に考える姿勢をチームに根付かせたいと考えており、判断に迷ったときは「それは顧客にとって価値があるか」を軸に立ち返れるよう働きかけています。メンバーが自律的に考え、行動できる状態をつくることを大切にしています。

活躍できる方の人物像を教えてください。

サービスを成長させたい、顧客の課題を解決したい、という志を持っている方は、当社に合っていると思います。この思いがあると、誰かの指示を待つのではなく、自分は今何をすべきかを自然と考え、自発的に行動できるからです。

実際に活躍しているデザイナーは、仕事を待つのではなく、自ら課題を見つけ、「現状の姿」と「あるべき姿」のギャップを整理したうえで解決策を描き、まわりを巻き込みながらリーダーシップを発揮して解決に導いてくれています。

スキル面ではUI/UXの基礎はもちろん大切ですが、それ以上に、顧客やプロダクトに対する当事者意識学び続けて自分をアップデートしていく姿勢を持った方、また、AIを積極的に使いデザイン業務を推進できる方と一緒に働きたいと考えています。

入社後は、こうした環境の中で存分に力を発揮していただけることを期待しています。

入社された方と取り組みたい課題、またチームで目指す組織像を教えてください。

これまでプロダクトデザイナーは、UI設計を中心に担ってきました。今後は、要求を固める前の段階やプロダクトの戦略といった上流工程にも参画し、「言われたものをつくる」から「解くべき問題を見極める」ことを目指す組織へと変えていきます。

直近では、デザイナーが顧客インタビューや課題定義に踏み込み、ディスカバリ(何をつくるべきかの探索)の領域まで担えるようにしていくことが具体的なテーマです。

あわせて、外部環境の変化を踏まえAI活用を積極的に取り入れ、デザイナーとしての進化と、従来の職種の枠を超えた動きを進めていきます。

デリバリー(つくること)だけでなくディスカバリにも足を踏み入れ、戦略と連動したデザインで体験価値を高め続ける組織を、入社された方と一緒につくっていきたいと考えています。

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